2012年6月4日月曜日

SALT-blog



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2012年6月2日土曜日

消費税増税の狙いは、平成の大恐慌!? (BLOGOS 編集部) - Yahoo!ニュース


今回のテーマは「ホントに必要!? 消費税アップ!」(撮影:野原誠治) 写真一覧
わかっているようでわかっていない経済問題を身近な問題に置き換えて紹介する番組、森永卓郎のBLOGOS経済塾。2012年になり、野田政権がいよいよ、消費税増税を本格的にスタートさせました。野田総理の悲願ともいえるこの増税策ですが、そもそもデフレが進む日本で、なぜいま消費税を挙げなければいけないのか!?多くの方が思うこの疑問に経済アナリストの森永卓郎が答えました。そして、森永さんの話から、消費税を増税した日本の未来の姿が見えてきました!

お金が無いから増税は真っ赤なウソ!

小口:鼻息の荒い野田総理。2014年4月に8%、2015年に10%という消費税増税案ですけれども、野党はもとより民主党内からも反対意見が相次いでおります。じわじわと消費税があがってきてま� �が。ところで、しおりちゃんは何年生まれですか?

仲俣:1992年です!

小口:日本で消費税が導入されたのは1989年(平成元年)の4月1日から。となると、しおりちゃんは?

仲俣:もう当たり前のように(消費税)ありましたね。生まれた時は。

小口:100円のものに103円払うのだって、びっくりしましたよね。

森永:計算できないんですよ。3%というのが。

小口:のち1997年に5%に引き上げられましたが、今度は10%に…という状態です。しおりちゃん、なんで野田総理が消費税をアップしようとしているのかって、考えたことある?

仲俣:お金が足りないからっていう単純なことはわかるんですけど。それが何に使うために必要なのかなっていうのは、理解してないで� �ね。

森永:一応、表向きの説明はそうなっているんですけども。多分ですね。財務官僚の人に騙されて、すっかり"消費税をあげないといけない"っていう風に、信じ込んじゃっている…というのが野田総理の現状なんだと思うんですね。

小口:別にこれ民主党になったからって"消費税あげます"って急に変わったわけじゃないんですよね?

森永:いや、民主党は2009年の選挙の時に"まず歳出削減が先だ"と"だから政権を握っている4年の間は、消費税はあげません"っていって選挙をやったんですよ。

小口:でも、マニフェストを全部やぶってく・・・っていうのが民主党の方針ですからね。

森永:元々、民主党が政権をとった時は、小沢・鳩山グループが主流派だったんです。で、この人たちは今� ��も消費税増税には反対なんです。いま、政権を握っているのは、前原・野田グループっていう、また政治の基本理念が全然違う人たちなので、この人たちは小沢・鳩山グループの政策がキライなんです。
小沢・鳩山グループの政策っていうのは、基本的に平等化政策。つまり"バラマキ"なんですよ。例えば「子ども手当出します」「高速道路を無料化にします」「農家に戸別所得補償を出します」みたいなことをやるのが小沢・鳩山グループなんです。
そして今回、野田総理が、内閣改造でやったことは小沢・鳩山一派の一掃。すべてなかったことにしたんです。一川さんっていう前防衛大臣、それから山岡賢次前国家公安委員長。2人は問責決議を受けてはいたんですけれども、この2人を外しました。で、新しい防衛大臣と� ��て、田中直紀さんが入ったことで、小沢グループ継続といわれたんですが。田中直紀さんは小沢系ではあるんですけど、純粋な小沢グループではないんです。嫁(田中真紀子)が、小沢(一郎)さんと仲が良いっていうぐらいの関係なんです。

写真一覧
しかも、前回からそうだったんですけれども。鳩山グループ閣僚ゼロ、小沢グループゼロ。つまり、今回の組閣っていうのは、完全な"脱小沢・脱鳩山"っていうので作ったというのが特徴なんです。

しかもですね、岡田克也(現・副総理)というちょっと顔の恐い人がいるんですけれども、その人を新たに閣僚に入れて、消費税引き上げ担当にすると。これは、小沢さん達、頭にきてると思うんです。
だって、岡田さんが小沢さんに"党員資格停止"っていうのを突� �つけた人ですから。これは結構、犬猿の仲なんです。小沢さんも、岡田さんのことがキライ。岡田さんも小沢さんが大嫌い。こういう反小沢・反鳩山体制を作る中で、自分の政治生命をかけて、何がなんでも消費税をあげるんだ…っていうのが、野田総理がやろうとしていることなんですね。

小口:でもそれって、さっきしおりちゃんが言った"お金が無いから消費税をあげる"っていうのと少し議論がずれてませんか?

森永:お金が無いからっていうのは、真っ赤なウソといえばウソなんです。別にそんな増税しなくちゃいけないところまで、日本が追い詰められてる…なんて話は全くないんです。例えばね、今回消費税率を5%から10%にあげると、いくら税収が増えると思いますか?

小口:単純に税率が倍なら、税 収も倍じゃないですか?

森永:実は13兆円増えるといわれてるんです。

小口:現在は、消費税の税収っていくらぐらいなんですか?

2012年6月1日金曜日

ナイアガラの滝の水が完全に干上がった!?1969年に滝の水が完全にせき止められた衝撃の瞬間画像と映像 : カラパイア



ソース:
The day Niagara Falls ran dry: Newly-discovered photos show the moment the iconic waterfall came to a standstill

 アメリカ滝では、1931年と1954年に大規模な地すべりが発生しており、このまま侵食が進めば滝が崩壊してしまうとのことで、1969年の6月から11月の6ヶ月間、米軍主導によボルトを埋め込んで補強する工事が行われたという。

 27,800トンの岩を積み上げ仮説のダムを建設。1969年6月12日、12,000年以上流れ続けていたナイアガラの滝の水の流れは完全に止まった。このダムにより、水は完全にせき止められ、圧倒的な水量を誇るナイアガラも、ほぼ水のない状態へと変貌していったんだ。


ここで、iはstevanne丘の上の情報を見つける

 これらの画像は、米コネチカット州に住む、ラス・グラッソン氏の自宅から偶然発見されたという。


何がオサマに起こった

 すべての工事が完了し、1969年11月25日、2650人の見物客が見守る中、灌漑式が行われた。

2012年5月30日水曜日

FOREIGN AFFAIRS JAPAN - 1930年代の悪夢が再現されるのか―― 高まる保護主義の脅威(部分公開)


<ドルとグローバルインバランスのジレンマ>

 現在の国際金融システムは大恐慌期とは大きく違っているし、柔軟性も高い。ドル、ユーロ、ポンド、円といった主要通貨と、スイス・フラン、オーストラリア・ドル、カナダ・ドル等の各国通貨は相互に変動するシステムのなかで機能している。

 しかし二つの例外がある。ユーロ圏は自国通貨を放棄したが、その結果、ギリシャ、アイルランド、ポルトガル、スペインが、1930年代初頭にドイツとイギリスが経験したような問題に直面して対応に苦慮している。かつてと違うのは、これらの国々が欧州中央銀行、欧州金融安定ファシリティー(EFSF)を通じて、困難な時期を乗り越えるために一時的な支援を受けられることだ。

 もう一つの大きな例外は、いわゆるドルブロックが存在することだ。1997年、� �998年のアジア金融危機後、金融危機に襲われたアジア諸国の一部は、将来起こるかもしれない国内銀行の取り付け騒ぎやグローバル経済の停滞に対する保険として、ドル準備を積み増していくようになった。

 ほぼ同じ時期に、中国はアメリカの消費者に安価な製品を提供する輸出主導の経済成長戦略を強化した。こうしてアジア諸国の多くは、それぞれの目的を達成するために、自国通貨を過小評価した人工的なレートで米ドルにペッグさせることを選択した。ある推定によれば、これらのアジア諸国との取引が、現在もアメリカの貿易の40%を占めている。

 現在の中国も、1920年代のフランスのように、自国通貨を過小評価した為替レートを設定し、ドルペッグを維持するために膨大なドル準備を蓄積している。� �内のインフレが輸出競争力を阻害しないようにするには、信用拡大を制限し、この巨額な準備資産を中立化しなければならない。こうすれば、人民元を安く保ち、中国製品の輸出競争力を維持できる。だが、その結果、米中間の貿易不均衡を削減する二つの重要なメカニズムが機能しなくなっている。

2012年5月19日土曜日

9943886第1回目


米国特許法第256条を参照のこと。

17.     当事者は、欺瞞的意図についての証明義務を有しているのがいずれの側であるかについて意見を異としている。被告は、発明者の不当併合によって特許が無効になるには、原告が明白かつ確証的な証拠をもって欺瞞的意図を証明すべきであると主張する。一方原告は、共同発明者が不適切に特許に記載されていることが特許の異議申立て[*10]によって一旦証明されれば、欺瞞的意図なくして発明者の誤記があったことを証明する責任は、特許権者に移行すると主張する。

18.     Mas-Hamiltonは、特許第656号がLarry Cutterを発明者として不正確に記載していることを理由に、その無効を主張する。さらに、特許出願書類には、Nick Gartner およびPeter Phillipsがアメリカ人であると不正確に記述している。

19.     特許第656号には、Gartner氏およびPhillips氏の共同発明者がCutter氏であるとの不正確な記載がある。錠設計に対するCutterの貢献は、GartnerおよびPhillipsが発明を実施した後のことである。Gartner氏は1989年11月に実施可能な試作品をMoslerに持ち込んだが、Cutterは1990年1月になってからLaGardの従業員となったのである。Cutterは1990年後半になって、試作品をMoslerに提出するようにLaGardに提案した。Gartnerはこれらの活動があったために、Cutterが共同発明者であると錯覚した。

20.     1996年9月30日にLaGardは特許庁に登録発明者の訂正を申請した。LaGardの申請は、「当初記載された発明者もしくはその複数の発明者によって証明された事実の宣誓書」[*11]を含むという点で連邦行政命令集37 第1.48(a)(1)条に規定される特許庁の要求事項に従うものであった。発明者であるGartnerおよびPhillipsならびに誤って発明者と記載されたCutterは、誤記によって特許第656号に発明者と記載されてしまったこと、ならびに誤記は同氏の欺瞞的意図によるものではないことを明示し、願書とともに宣誓書を提出した。

21.     さらに発明者を訂正するLaGardの申請は特許庁に、GartnerおよびPhillipsの国籍にも誤りがあったことを通知した。

22.     1997年2月3日、特許庁は、登録発明者の誤記はいかなる欺瞞的意図によるものでもないとしてLaGardの登録発明者訂正の申請を認容した。DX115を参照のこと。

23.     欺瞞的意図があったか否かについての証明義務をいずれの側が負うとしても、裁判所は公判において提出された証言および証拠によって、特許出願書の国籍の誤記およびCutterが誤って発明者として登記されたことは、欺瞞的意図によるものではないという判断に落ち着いた。

24.     よって、裁判所は特許第656号が不正確な発明者の登記により無効になるとはされないとした。

B. 他の者による発明

25.     他の者が発明した事項[*12]については、いかなる者も特許の権利を有していない。 Bergyについて、596 F.2d.952, 960 (C.C.P.A. 1979)を参照のこと。特許は、その主題事項の第一の発明者が他の者である場合には無効となる。

26.     米国特許法第102(g)条によれば、特許の権利を有するには、以下の事項に当てはまらないことを条件とする。

(g)   出願人の特許についての発明以前に、本国で他の者がそれを発明し、かつその発明を放棄、禁止、隠匿していない場合。発明の優先順位を決定する際には、それぞれ発明の考案日と発明の実施日のみならず、他の者による考案以前の時点から、最初の考案者であり最後の実施者となってしまった者が合理的な努力を行っていたかどうかに対して配慮がなされなければならない。

27.     一方の当事者がその発明を最初に考案したこと、また後になって発明を実施したことにおいて合理的な努力が行われていたことを証明しない限り、発明を最初に実施した当事者に発明の優先順位が与えられる。Price v. Symsek, 988 F.2d 1187, 1190 (Fed. Cir. 1993)を引用するMahurkar v. C.R. Bard, Inc., 79 F.3d 1572, 1577 (Fed. Cir. 1996)を参照のこと。「構想」とは、発明という行為の中での知的な分野の完全履行を意味する。発明が意図された目的どおりに機能したときに、実施が行われたものとみなされる[*13]。

28.     発明先行についての防禦において、Mas-HamiltonはClayton MillerおよびMichael Harveyが、特許第656号において説明され請求されている錠をLaGardの発明者が発明する以前に、X-07錠を発明していたと主張した。

29.     Nick GartnerおよびPeter Phillipsは長年、錠産業に従事してきた。いずれの者も少なくとも、錠の装置に関する30以上の特許の有名な発明者である。GartnerおよびPhillipsの特許は、Millerを含む多くの錠のメーカーおよび販売業者に実施許諾が与えられた。Gartnerは、「知識ある精神異常者」から原子力潜水艦トライデントを保護するために海外で使用できる錠の開発において成し遂げた業績について、海軍省およびFBIから褒賞を受けた。

30.     1989年11月に、George HerrmannおよびGartnerは、オハイオ州ハミルトンのMosler, Inc.に錠の試作機を持ち込んだ。Herrmann氏は、現在もそして1989年時点においても、LaGardの製品を販売する独立販売店代表であった。そこで、HerrmannとGartnerは、Moslerが実施許諾に基づく錠の製造に興味を示すよう、Moslerの技術者に錠を提示した。

31.     LaGardがMoslerに持ち込んだ錠は組み合わせを有していなかった。その代わりに、[*14]スイッチを閉めることによってソレノイドに電子シグナルが送られるものであった。n4シグナルがソレノイドに送られると、ダイアル作動によって、錠の装置が錠を開ける仕組みになっていた。より複雑な電子組み合わせについての設計および実施は公知のものであり、発明の重要な特徴ではなかった。

LaGardの発明の時点では、電子、複数番号組み合わせサーキットは公知のものであった。このような装置は米国特許第4,745,784号に説明されており、特許第656号においても、このようなよく知られたサーキットの例として、この特許を挙げている。

32.     そこでLaGardは1989年11月には、特許第656号の錠を実施していた。明らかなように、錠はLaGardが実施する以前に考案されていたものである。LaGardの1989年11月の試作品が実施のためには適合しなかったとしても、少なくとも試作品は、その日付における考案の証拠となる。LaGardは1990年8月から9月にかけて、複数の番号組み合わせによる錠の最初の試作品を製作した。その試作品は、Moslerが今後の実施許諾のために錠を評価する目的をもって、Moslerに数個の錠を提供するという契約の一部であった[*15]。LaGardがMoslerに送った錠は、実用に適合するものであった。LaGardは1989年11月からMoslerへの試作品の完成までの間に努力をしていたわけである。

33.     X-07錠の発明者の一人であるClayton Millerは錠前業者等の流通市場の顧客に錠や錠の部品および工具を販売する会社であるLockmastersの会長である。Millerはこれまで長年錠産業に従事してきており、自身の特許もいくつか有している。LockmastersはLaGardの独占的流通市場販売店である。LaGardの販売店としてMillerは、特許第656号の錠を閲覧する機会があったかどうかという直接的な証拠はないものの、LaGardの事務所および工場に出入りできる立場にあった。

34.     X-07錠の発明者の一人であるMichael Harveyは電子技術者であり、アポロ・スペース・プログラムに使用された装置およびF-18で使用されたデジタル方式による安定サイトの開発を行った。1980年当初、GartnerおよびLaGardは、自動ダイアラー開発のためにHarveyと委託の契約を交わした。HarveyがLaGardの顧問業務を最後に行ったのは1982年であった。

35.     1980年半ばに、共通役務庁(GSA)からClayton Millerに、安全のための高セキュリティー組み合わせ錠の基本的技術に関する調査[*16]についてアプローチがあった。MillerはGartnerとの長年にわたる関係から、LaGardが自動ダイアラーについて行った業務について知識があり、さらに詳しい情報を得るためにGartnerと業務の提携を交わした。GartnerはMillerに、Harveyの電話番号を教えた。MillerとHarveyはC&M Technologyを設立し、機械的に錠の位置を探知し、自動ダイアラーだけを使用している時よりもより迅速に錠をあけられるように、自動ダイアル機能および音響情報を使用する装置である自動マニピュレータを開発した。自動マニピュレータは機械型組み合わせ錠をあけるための方法を提供するものだったので、HarveyとMillerは次世代の高セキュリティー組み合わせ錠の新しい型のニーズがあるものと判断した。HarveyとMillerは1986年頃にX-07錠の業務にとりかかった。

36.     Harvey氏がプロジェクトにかかわる者に試作機の実地説明に成功した1990年4月26日には遅くともX-07錠が実施品となっていた。

37.     証拠および証言を聴取した結果、裁判所は、X-07錠と特許第656号とは、別々の発明者によって独立して開発された別個の発明であるとし、その旨判断している。したがって原告は、[*17]明白かつ確証ある証拠によって、LaGardの特許第656号が他の者の発明であると立証できなかった。n5

C. 派生

38.     Mas-Hamiltonは、LaGardはその発明を他から導き出したものだとして、特許第656号が無効であると主張した。派生とは、他から発明を借用し、自身の特許とすることをいう。Lamb-Weston, Inc. v. McCain Foods, Ltd., 78 F.3d 540, 549 (Fed. Cir. 1996) (Newman, J., dissenting)を参照のこと。その発明が先行技術であるか否かには関連しない。参照は前述に同じ。指定発明者が、特許請求されている知識を他のものから取得したか、あるいは少なくとも特許請求のかなりの部分をとってみると、その発明が従来の技術の一つに自明であることを証明しなくてはならない。New England Braiding Co. v. A. W. Chesterton Co., 970 F. 2d 878, 883 (Fed. Cir. 1992); 米国特許法第 102(f)条 (特許が請求されている主題事項を自身で発明した限りにおいて…その者は特許を受ける権利を有する[*18])。

39.     前述のように、証拠および証言を聴取した結果、裁判所は、X-07錠と特許第656号とは、別々の発明者によって独立して開発された別個の発明であるとし、その旨判断している。したがって原告は、明白かつ確証ある証拠によって特許第656号が他の者からの派生であると立証できなかった。

D. 販売による無効

40.     Mas-Hamiltonは、特許第656号の主題が1990年12月17日付の特許出願の1年前よりも以前にLaGardによって「販売」されており、したがって102(b)条に基づき特許は無効であると主張している。原告はLaGardが、1989年11月にMoslerに試作品の錠を持ち込んだときに、特許第656号を販売したと主張している。申し立てられた発明が、特許出願の1年前よりも以前に、本国において「販売」されていた場合には、発明者は特許請求権を喪失する。Buildex. Inc. v. Kason Industries, Inc., 849 F.2d 1461, 1462(Fed. Cir. 1985); 米国特許法第102(b)条を参照のこと。発明者は、発明の商品化から1年以内に[*19]特許出願書類を提出しなければならないという要件を厳格に遵守する必要がある。Mahurkarについては 71 F.3d 1573,1577(Fed. Cir. 1995)を参照のこと。

41.     発明は、販売の可能性が明確である場合もしくは販売のオファーがある場合に、販売されているとされることがある。Buildex, Inc. v. Kason Industries, Inc., 849 F.2d 1461, 1462(Fed. Cir. 1985)を参照のこと。特許が無効とされるためには、必ずしも販売が完全なものでなければならないわけではなく、会社からの販売のオファーで十分であろう。上記を参照のこと。オファーが受諾されたか否かにかかわらず、1つの販売オファーのみで特許が無効とされる。A.B.Chance Co. v. RTE Corp., 854 F.2d 1307, 1311 (Fed. Cir. 1988)を参照のこと。手元に商品化された市場性のある製品がない場合であっても、申し立てられた発明がすでに「販売」されている場合には、その特許は無効とされる可能性がある。Barmag Barmer Maschinenfabrik AG v. Murata Mach. Ltd., 731 F.2d 831, 838(Fed. Cir. 1984)を参照のこと。審理される点は、申し立てられた発明を提供する者が、顧客に提供できるかもしくは提供された製品を自身が有していると考えていたか否かということにある。Paragon Podiatry Laboratory, Inc. v. KLM Laboratories, Inc., 984 F.2d 1182, 1187, n.5.(Fed. Cir. 1993)を参照のこと。このような販売オファーは、その詳細が開示されていない場合であっても、特許第656号を無効にすることができる。RCA Corp. v. Data General Corp., 887 F.2d 1056, 1060(Fed. Cir.1989)を参照のこと。

42.     [*20]本事件においては、Mas-Hamiltonは明白かつ確証ある証拠によって特許第656号出願の1年前よりも以前に、明白な販売もしくは販売オファーがあったこと、また販売もしくは販売のオファーにかかわる主題事項が完全に請求された発明を予期していたことを証明しなければならない。Mahurkar v. Impra, Inc., 71 F.3d 1573, 1576(Fed. Cir. 1995)を参照のこと。販売であるかどうかの決定は、第102(b)条の基本となる方策にかんがみて、状況全般によるものである。前述と同じ1577; Envirotech Corp. v. Westech Engineering, Inc., 904 F.2d 1571, 1574 (Fed. Cir. 1990)を参照のこと。これらの方策には以下が含まれる。すなわち、(1)一般に自由に入手できると考えられる公有の場から、発明を除去することを阻止すること、(2)発明の迅速かつ広範な開示を促進すること、(3)発明者が特許の潜在的経済価値を決定するために、販売活動後に合理的な時間の猶予を与えること、ならびに(4)制定法上の規定の期間を超えて、発明者が自身の発明の商品としての販売促進をすることを禁止することである。上記と同様を参照のこと。さらに販売による無効事項の基本となる方策には、制定法上の条項の冒頭にしたがって、発明者が自身の発明の商業価値[*21]から不当な利益を得ることを阻止する方策も含まれる。Ferag AG v. Quipp, Inc., 45 F.3d 1562, 1566(Fed. Cir. 1995)を参照のこと。連邦巡回裁判所は、特許を付与された発明が「販売」されたかどうかを決定するための焦点は商品化にあると強調した。Mahurkar v. Impra, Inc., 71 F.3d 1573, 1577(Fed. Cir. 1995)を参照のこと。

43.     LaGardは、Moslerとの取り引きの目的は特許第656号の技術ライセンスについて交渉しこれを取得することであったと主張している。「発明における権利および潜在的な特許権の譲渡もしくは販売は、第102(b)条の意味する範囲においては発明の販売とはみなされない。」とある。Moleculon Research Corp. v. CBS, Inc., 793 F.2d 1261, 1267 (Fed. Cir. 1986) を参照のこと。

44.     公判において聴取された証言によって、LaGardが1989年11月に初めてMoslerを訪問したのは、FF-L-2740の仕様に合致する製品を開発したことをMoslerに明示するためであったとの結論にいたらざるを得ない。LaGardはMoslerに、特許第656号に説明される装置と基本的に同一の試作品を提示した。さらに、共通役務庁(GSA)へのプレゼンテーション用の追加試作品の提供を申し出た。LaGardは決してMoslerに、発明の販売を提案したわけではなかった。提案したのは、[*22](1)発明の生産権、もしくは(2)政府に対する発明の市場売買の独占的権利、のいずれかの実施許諾である。したがって状況全般から見て、原告は、1990年12月17日付の特許出願の1年前よりも以前に特許第656号が「販売」されていたという、明白かつ確証ある証拠を確立できなかった。

E. 公然実施による無効

45.     Mas-Hamiltonは、特許出願の1年前よりも以前に、LaGardが試作品の錠をMoslerに持ち込んだ時点で、特許第656号は「公然実施」されていたとし、したがって第102(b)条に基づき特許は無効とされると主張している。米国における特許出願の1年前よりも以前に、本国で公然実施されていた発明には、特許が付与されない。米国特許法第102(b)条を参照のこと。

46.     「公然実施」とは、発明者以外の者であって、発明者にいかなる制限、禁止もしくは秘密保持義務を負うことのない者による、特許請求されている発明の使用を含むものと定義される。Lough v. Brunswick Corp., 86 F.3d 1113, 1119(Fed. Cir. 1996); Baxter International Inc. v. Cobe Laboratories, Inc., 88 F.3d 1054, 39 U.S.P.Q.2D (BNA) 1437, 1440(Fed. [*23] Cir. 1996)を参照のこと。第102(b)条の公然実施による無効は以下をその要件とする。すなわち、(1)発明が公然と使用されていること、および(2)使用は当初、試験的なものを目的としていなかったこと、である。Allied Colloids, Inc. v. American Cyanamid Co., 64 F.3d 1570, 1574(Fed. Cir. 1995)を参照のこと。製品は、完成品が方法を問わず商業的に利用されているものであれば、「公然実施」されているとみなされる。Shatterproof Glass Corp. v. Libbey-Owans Ford Co., 758 F.2d 613, 622(Fed. Cir. 1985)を参照のこと。

47.     ある特定の事項が公然実施による無効の原因となるか否かを決定する際には、状況全般が考慮されなければならない。U.S. Environmental Products, Inc. v. Westall, 911 F.2d 713, 716(Fed. Cir. 1990); Allied Colloids, Inc. v. American Cyanamid Co., 64 F.3d 1570, 1574(Fed. Cir. 1995)を参照のこと。公然実施が存在するか否かは、その状況全般が公然実施による無効の基本となる方策と、どのように一致するかに依存する。Lough v. Brunswick Corp., 86F.3d 1113, 1122, n.5(Fed. Cir. 1996)を参照のこと。これらの方策には以下の事項が含まれる。すなわち、(1)一般に自由に入手できると考えられる公有の場から、発明を除去することを阻止すること、(2)発明の迅速かつ広範な開示を促進すること、(3)発明者が特許の潜在的経済価値を決定するために、販売活動後に合理的な時間の猶予を与えること[*24]、ならびに(4)制定法上の規定の期間を超える期間にわたり、発明者が自身の発明の商品としての販売促進をすることを禁止することである。上記と同様を参照のこと。

48.     公然実施を決定する際に考慮されるべき要因には、公然に発生する活動の性質、公然実施の入手方法や公然実施の知識、使用者に課される秘密保持義務の有無、試験的活動の進行記録およびその他の証書の保管の有無、発明者もしくは発明者の代理以外の者による実験実施の有無、種々の試験実施方法、商業上の状況と比較した試験の規模、類似する製品の試験との比較における試験時間、ならびに試験製品のための支払の有無等が含まれる。Allied Colloids, Inc. v. American Cyanamid Co., 64 F.3d 1570, 1574(Fed. Cir. 1995)を参照のこと。

49.     公判において聴取された証言によって、LaGardが1989年11月に初めてMoslerを訪問したのは、FF-L-2740の仕様[*25]に合致する製品を開発したことをMoslerに明示するためであったとの結論にいたらざるを得ない。LaGardはMoslerに、特許第656号に説明される装置と基本的に同一の試作品を提示した。さらに、共通役務庁へのプレゼンテーション用の追加試作品の提供を申し出た。LaGardは決してMoslerに、発明の販売を提案したわけではなかった。提案したのは、(1)発明の生産権、もしくは(2)政府に対する発明の市場売買の独占的権利、のいずれかの実施許諾である。LaGardとMoslerとの間に秘密保持契約が締結されたという証拠は提出されていないものの、裁判所は業界における過去の慣例、およびLaGardの代表であるHerrmannおよびGartnerの証言に基づき、かつ業界� �従事する者の間の訴訟という性質にかんがみて、試作品の設計は秘密とされるものと判断した。この結論は、特許第656号の錠の開発に費やされた膨大な調査および費用に照らし合わせてみれば当然といえる。そうでないとすれば、LaGardが1万米ドルたらずで発明の構想を手放したということになるが、これについて裁判所は、公判において提出された証拠及び証言からは、その事実認定をなすことができなかった。さらにMoslerは特許第656号の非制限的、非限定的使用権を付与されていなかった。むしろ、[*26]Moslerの関心をライセンスに引き付けるというLaGardの目的に応じて、Moslerは単に制限的、限定的使用権を付与されただけであることが裁判所には明白となった。したがって原告は、LaGardによる特許出願の1年前よりも以前に製品が公然実� �されていたという、明白かつ確証ある証拠を立証できなかった。

F. 最良の態様

50.     Mas-Hamiltonは、最良の態様についての要件を満たしていないことを理由に、特許第656号が無効であると主張している。米国特許法第112条に基づけば、特許明細書は発明者が意図した発明実施の最良の態様を記載しなければならない。最良の態様についての要件の目的は、発明者が、発明の好ましい実施例を実際は考案しているのに、これを公の場から隠匿しつつ特許出願をすることを回避することにある。DeGeorge v. Bernier, 768 F.2d 1318, 1324(Fed. Cir. 1985)を参照のこと。最良の態様についての要件は、特許出願人が特許のシステムに対して、「公正かつ率直」であることに確実を期すためのものであり、―これは特許付与の対価が満たされるべきであるという要件である― 発明実施についての、自身が知り得る範囲における最良の態様の適切な開示[*27]を出願時に行わない限り、他の者に対する独占的な権利を取得することはできないというものである。Amgen, Inc. v. Chugai Pharmaceutical Co., Ltd., 927 F.2d 1200, 1209-10(Fed. Cir. 1991)を参照のこと。

51.     最良の態様についての要件に違反があったか否かを決定するための審査は以下の通り2部構成になっている。すなわち、(1)発明者が出願時に、発明者が最良と考える、特許請求される発明の実施態様を知っていたか否か、および(2)通常の能力を持った当業者が最良の態様を実施することができるような適切な開示であるか、もしくは発明者は自身の好ましい態様を公の場から隠匿したかどうか、についてである。Chemcast Corp.v. Arco Industries Corp., 913 F.2d 923, 926(Fed. Cir. 1990)を参照のこと。特許が最良の態様についての要件に適合しているかどうかを決定する際に、以下の基本的な事実審問がなされる。すなわち、(1)出願時に、発明者が特許請求される発明の実施について最良の態様を有していたか否か、および(2)発明者が特許請求される発明の最良の態様を有している場合に、通常の能力を持った当業者が実施できるように、発明者が最良と考える態様を特許明細書が適切に開示しているか否か、を決定しなければならない[*28]。United States Gypsum v. National Gypsum Co., 74 F.3d 1209, 1212(Fed. Cir. 1996)を参照のこと。

52.     原告は、特許第656号はソレノイド・ハウジングが真鍮から形成されることが望ましいと開示している、と主張する。しかしながらその指図に従うと、原告は装置装置が機能しないものであると主張する。特許出願前にLaGardが製作したモデルの1つには真鍮及び銅もしくは鋼鉄からソレノイド・ハウジングが形成されており、申し立てられた発明者はそのモデルについて知っていた。したがって原告は、申し立てられた発明者は、特許第656号に開示された申し立てられた発明実施のより良い態様を知っていたと主張する。実施できない実施例を開示することによって、申し立てられた発明者は最良の態様を隠匿した、と原告は強く主張する。Chemcast Corp. v. Arco Industries Corp., 913 F.2d 923, 926(Fed. Cir. 1990)を参照のこと。

53.     さらに原告は、ソレノイド・ハウジングおよびレバーの許容誤差(適正な動作のための部品の精密度)は、特許第656号の錠の適正な実施に重要である、と強く主張する。特に公判における証言によって、特許第656号の実施例において示される錠は、戻り止め[*29]ボールがカム・ホイールに系合している状態でダイアルが継続して回転すると、ソレノイド・ハウジングがハウジングの右側に接触し、このために作動しなくなってしまうことを示唆した。特許第656号においては、必要かつ好ましい装置製作の方法についての説明の開示がなされていないが、申し立てられた発明者は特許出願以前にこれらを知っていたものである。原告はこの情報が特許第656号の錠の実施に重要なものであると主張する。

54.     特許第656号には、ソレノイドの通電時間に関する開示がない。原告は、これがソレノイドと錠の作動に大変重要であると主張する。特許第656号出願前に、申し立てられた発明者はソレノイド通電時間は短くあらかじめ設定された時間で十分であり、試行錯誤の結果、試作品に関しては、錠の動作のための実際的な最短時間は約3秒であると判断した、と原告は主張している。この時間設定は特許出願前に、LaGardのモデルについてはソフトに組み込まれていた。原告は、この情報が特許第656号の錠の実施に大変重要であると強く主張している。上記のことから、申し立てられた発明者は[*30]この重要かつ必要な要件および申し立てられた発明のより良い実施方法を十分に知りつつ、これを隠匿し、開示を怠ったのである。

55.     公判において聴取された証言によって、通常の能力を持った当業者としては、適正な動作のためにソレノイドにはある種の磁気物質が含まれることが必要であることを望むであろうの結論にいたらざるを得ない。同様に、特許第656号に許容誤差もしくはソレノイドの通電時間の詳細情報が欠落しているために、通常の能力を持った当業者による特許第656号の実施が妨げられるものではないと考えられる。したがって裁判所は、特許第656号が最良の態様についての要件を満たしていないために無効であるとの、明白かつ確証ある証拠を原告が立証できなかったとした。

2012年5月17日木曜日

碧き空は暮紅(くれない)に落ちる



 人々は再び、空を見上げることしか知らない。

 重力に捕らわれ、ただ見上げるしかない青い空。
 
 遥か天空に、巨大な雲があった。
 
 その雲は、どんな天候であろうとも形を変えず、どれほどの強風に吹かれようとも流されることはない。
 
 空を我が物顔で舞う鳥たちすら雲を覆う力場に阻まれ、雲の内部に入ることはできない。
 
 誰一人到達することのできないその内に存在するのは、一つの島だ。
 
 幾何学模様と、遠く滅んだ言語が刻まれた光の円環によって七重に囲まれた島は、その大部分を緑の木々に覆われているが、島の円周部には砂浜も見られる。

 砂浜の外には青い海が広がり、円環に触れる端の部分で滝のように流れ落ちていた。
 
 しかし、どれだけの水が流れ落ちても海の水位は全く変わらず、海に満ちる水は、どこからか無尽蔵に湧き出していた。
 
 大自然をそのまま切り取ったかのような、天空の島。
 
 その島にも一つだけ、明らかな人工物があった。
 
 島の中央。
 
 島が戴く王冠のような建築物。
 
 汚れ一つ無い純白の壁によって構成されるそれは、城だ。
 
 ちっぽけな、けれど、誰よりも高みに存在する島の王のための。
 
 天空から大地を見下す、絶対的な力持つ王のための。
 
 いや、王ではない。
 
 王とは人を支配し統治する者の称号だ。
 
 ならば、世界の事象の全てを支配する者を何と呼ぶのか?
 
 答えは一つ。
 
 その城こそ、今の世界を作り出した――神の住まう城。

【碧き空は暮紅くれないに落ちる】

 白亜の神の座。
 
 天空島の頂点たる城は、しかし、その内部は意外に普通だ。
 
 いわゆる『お城』のイメージとは遠く、むしろスケールの大きな一軒家というのがしっくり来るだろう。
 
 その城の一室、ここも普通の家にありそうな部屋だった。
 
 フローリングの床にカーペットが敷かれ、紙袋が載っているクリスタルのテーブルと柔らかそうなソファ。
 
 壁には薄いモニタのテレビがかけられていて、下界の様子が映っている。
 
 外に直接面する西の壁は全面がガラス張りの窓で、そこから島を見下ろすことができた。
 
 どこにでもありそうなリビングという印象だが、部屋の片隅に置かれた巨大な鏡だけが異彩を放っている。
 
 細かな装飾の刻まれた艶のある木製の枠に、オレンジ色をした風変わりな鏡面。
 
 それだけは、物語に出てくるお城に置いてありそうな品だった。
 
 部屋のソファに、一人の男の姿がある。
 
 歳は三十代前半くらいだろうか。
 
 黒い髪をオールバックに撫でつけ、白色のスーツに身を包んでいる。
 
 壁にかけられた時計がカチカチと音を刻む。
 
 男は、時計を気にしながら、何度も部屋のドアの方へと視線を向けていた。
 
 そのとき、ガチャリと音を立ててドアが開き、一人の少女が部屋の中に入ってくる。
 
 まだ幼い。十歳に届くかどうかという年頃だろう。
 
 背中の中ほどまで金色の髪を伸ばし、整った顔には翠玉の瞳。
 
 シンプルな白いワンピースに身を包んでいて、大きく開いた背中から透き通るような白い肌が見える。
 
 幼いながらも十分に美貌と呼べる要素を兼ね備え、どこか人形のような作り物めいた美しさを持っている少女だった。
 
 それに比べると、先の男性はどこにでもいそうなただの人間にしか見えない。
 
 だが、この城の中にいる、それだけでただの人間などではではない。
 
「来たわよ、神様。私に何か用かしら?」

 整った唇を開き、少女が年齢に不釣合いな口調で問いかける。
 
 『神様』と呼びながらも、男に払う敬意など持ち合わせていないようだ。
 
「あぁ、アル。来たか」

 男の方も、その扱いを特に気にする様子を見せず、にこやかに少女を迎え入れる。

「今日はお前にプレゼントがあってな」

 テーブルから紙袋を取り、アルと呼んだ少女に向けて投げる。
 
 アルは飛んで来たそれを受け取り、がさがさと袋の口を開いた。
 
 手の上に袋をひっくり返すと、色とりどりの細い紐が沢山出てくる。
 
「あら、リボン?」

「そうだ。気に入らなかったか?」

 男の言葉に、アルは首を横に振る。

「いいえ、ちょうど欲しかったのよ」

「そうか。良かった」

 安心したように笑みを浮かべる男。

「それじゃ、貰っていくわね」
 
 アルは、プレゼントを貰うのが当然であるかのように礼も言わないで背を向けた。
 
 小さな背中がドアを潜って外に出て行き、閉じられたドアが音を立てて閉まる。
 
 軽い足音が遠ざかって聞こえなくなるのを確認して、男はソファの背もたれに身を預けた。
 
 右手で目を覆い、深く息を吐く。
 
 手の下に見えている唇が歪み、噛み締めた歯がギリと音を立てた。
 
「くそ……どうして俺が、あんな奴に気を使わなければならんのだ……っ」
 
 アルに対して浮かべていた笑顔は、もう欠片も残っていない。
 
 男は苛立ちを露に、ソファから身を起こす勢いで手を振り下ろした。
 
 大きな音を立ててクリスタルのテーブルが砕け散り、破片に引き裂かれた腕を血が伝う。
 
 血がカーペットに滴り落ち、布に赤い染みをつけていった。
 
 そのとき、ドアを控えめに叩く小さな音が響く。
 
「パパ? 大きな音がしたけど、どうしたの?」
 
 ドアの向こうから、可愛らしい声が聞こえる。
 
「ま、マホ!? ちょっと待て!」
 
 男は慌てた声を出すと、自分が壊した物へと目を向けた。
 
 すると、壊れたテーブルや汚れた絨毯がかき消すように消えてしまう
 
 そして、次の瞬間には壊れたり汚れたりする前の家具がそこに現れていた。
 
 男の腕についていた傷も、跡形も無く消えている。
 
「よし、もう良いぞ」

 満足げに頷いて男がそう言うと、ドアが開いて一人の少女が姿を見せた。
 
 年齢はアルよりもいくらか幼い。
 
 ショートボブの黒髪と、黒い瞳の少女だ。
 
 アルのような美貌は持っていないが、年相応の可愛らしさという点では彼女に軍配が上がる。
 
「パパっ!」

 とてとて、という擬音の似合いそうな足取りで男に駆け寄り、空色のワンピースの裾を揺らしながら勢いよく飛びつく。
 
 相好を崩した男はマホの体を受け止め、そのまま自分の膝の上に乗せる。
 
 マホは膝の上でもぞもぞと動いて座り易い位置を見つけ、父の顔を見上げる。
 
「パパ、パパ。おっきい音がしてたけど、大丈夫?」

「あぁ、大丈夫だ。ちょっと机にぶつかっただけだからな」
 
「そうなの? 痛くない?」

「痛くない痛くない。マホは優しいな」

 穏やかな笑みを浮かべた男が優しい手つきでマホの頭を撫でる。
 
 今になって比べるてみるとわかるが、アルに向けていた笑顔とは随分と違う。
 
 その笑顔に比べると随分と自然な表情だった。

 明らかに、アルへの態度が取り繕ったものだとわかる。

「ねぇ、パパー」

 くすぐったそうに目を細めて、マホが男に甘える。

「どうした?」

「まほね、お絵かきしたい!」

「お絵かきか、あぁ、いいぞ。マホは本当にお絵かきが好きだな」

 即決で男が了承する。
 
 マホの言うことなら何でも聞いてしまいそうな、そんな勢いだった。

「やったぁ! それじゃあ、お絵かきの道具取ってくるね!」

 そう言って膝の上から下りようとするマホを、男は「待った」と言って止める。

「取りに行かなくてもいい。俺が用意してやる」

「ほんと?」

 首を傾げて聞くマホに頷き返し、男はパチンと指を鳴らした。
 
 その瞬間、テーブルの上にスケッチブックと箱入りのクレヨンが現れる。
 
 何も無いところから、突然に。
 
 それは、イメージによって無から有を創り出す神の業。

 この世界でたった一人が持つ――それを持つからこその神。
 
 男を神とする想造の力。

「わぁ、パパすごーいっ」

 はしゃいだマホが男の膝の上から飛び降り、テーブルからスケッチブックとクレヨンを取る。
 
 そして、それを一度ソファに置いてから「んー、よいしょっ」と可愛らしい掛け声を上げながら男の膝の上によじ登った。
 
 膝に座り直してからスケッチブックを手に取り、真新しいページを開く。

「何を描くんだ?」

「えっとねぇ――」

 男に聞かれたマホはきょろきょろと部屋を見回し、
 
「じゃあ、お外!」

 窓から外を指差しながらそう答えた。

 城から少し離れた森。
 
 多種多様な木々が、青々とした葉に覆われた枝を複雑に絡め合っている。
 
 しかし、森の中は少しも暗くない。
 
 空を覆う白い雲が放つ光は、重なり合った葉に遮られることなく、森の中を明るく照らし出す。
 
 十分な光を浴びた地面には短草が生い茂り、様々な花が若草色の上を彩っていた。
 
 その天然の絨毯の上に、一人の少女が立っている。
 
 年齢は十代の後半辺りだろうか。
 
 伸ばし放題の黒い髪は膝下まで届き、片側に寄せた前髪が顔の右半分を隠していた。
 
 見えている左目は色素の薄い灰白色。
 
 白い一枚の布を、服のように体に巻きつけているだけの格好だった。
 
 少女は木製のイーゼルに立てたカンバスに向かい、木炭を持った手を真剣な顔で動かしている。

 灰色がかった布に黒い線で描かれているのは、その位置から見える風景だ。
 
 まだ途中なのか、描かれている風景は大まかな輪郭だけだった。
 
 バサ――

 カンバスに向かう少女の耳が、小さな羽ばたきの音を捉えた。

「あれ? 鳥かな?」
 
 木炭を持った手を止めて、そう少女が呟いたとき、
 
「アーーーズっ」

「きゃっ」

 大きな声を発しながら、小さな影が少女の背中に飛びついた。
 
 少女はその勢いに押されて、二人一緒に地面に倒れる。

 イーゼルを避け、柔らかな草の上に倒れると、飛びついてきた影が少女の上から下りて立ち上がる。

 少女はころりと転がって仰向けになり、「もう、危ないでしょ。アル」と唇を尖らせた。
 
「ふふ、ごめんなさい、アズ」
 
 飛びついた少女――アルは悪びれない態度で笑みを浮かべ、絵を描いていた少女――アズに手を差し出した。
 
 アズはそれに応えて手を伸ばし、一瞬、虚空を彷徨った手をアルが捕まえて引っ張り上げる。
 
 小さなアルが、優に頭一つは高いアズを引き上げると言うのは奇妙な光景だが、
 
 その細腕にどれだけの力があるのか、アルはさしたる苦労も見せずにアズを立ち上がらせた。
 
「ありがとう、アル」

「ええ、どういたしまして」

2012年5月16日水曜日

ꥫιΩ


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Visit Grand Canyon National Park
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2012年5月13日日曜日

Javaの理論と実践: 動的コンパイルとパフォーマンス測定


今月の記事では、マイクロベンチマークの悪例を解剖します。正直なところ私達プログラマーはパフォーマンスについて強迫観念を持っており、自分たちが書き、使用し、批判するコードのパフォーマンス特性を知りたがるものです。私が時折パフォーマンスの話題に関して記事を書くと、後から「私の書いたこのプログラムでは、前回あなたが書いた記事とは異なり、動的frosternationは静的blestificationよりも高速です」といったeメールを受け取ることがあります。そうしたeメールに添付されてくる「ベンチマーク」プログラムやその実行方法の多くを見ると、JVMが実際にJavaバイトコードをどのように実行するのかについての理解が決定的に欠けていることが分かります。そこで今後のコラムで紹介する予定の記事の前に、JVMのベールの� ��に何があるのかを見ることにしましょう。動的コンパイルと最適化を理解することは、良いマイクロベンチマークと悪いマイクロベンチマークの違いを理解する上での鍵となります(そして良いベンチマークは極めて稀なのです)。

動的コンパイル・・・簡単な歴史

Javaアプリケーションでのコンパイル・プロセスは、CやC++など静的にコンパイルされる言語とは異なります。静的コンパイラーはソース・コードを、対象とするプラットフォームでそのまま実行されるマシン・コードに直接変換します。そして、異なるハードウェアでは異なるコンパイラーが必要になります。JavaコンパイラーはJavaソース・コードを、移植可能なJVMバイトコード(JVM用の「仮想マシン命令」)に変換します。静的コンパイラーとは異なり、javacではほとんど最適化を行いません。静的にコンパイルされる言語でコンパイラーが行うような最適化は、プログラムを実行する際にランタイムが行います。

第一世代のJVMは完全にインタープリター型でした。JVMはバイトコードをマシン・コードにコンパイルするのではなく、バイトコードを解釈して、マシン・コードを直接実行しました。この手法では、システムはプログラムの実行よりもインタープリターの実行に多くの時間を使うので、当然ながら最善のパフォーマンスは得られません。

Just-in-timeコンパイル

インタープリター型は概念の証明程度の実装であれば問題ありませんが、初期のJVMはすぐに、「遅い」という悪評が立ったのです。次の世代のJVMは、just-in-time (JIT) コンパイラーを使って実行スピードを上げました。厳密に定義すると、JITベースの仮想マシンは実行前に全バイトコードをマシン・コードに変換することになっているのですが、実際には少し怠けた手を使います。JITは、そのコード・パスが今まさに実行されると分かった時にのみコード・パスをコンパイルするのです(そのためjust-in-timeコンパイルという名前なのです)。この手法では実行前に長々としたコンパイル・フェーズが必要無いので、プログラムはずっと速く起動するようになります。

JITの手法は有望に見えたのですが、幾つかの欠点がありました。JITコンパイルは(いくらか余分に起動コストがかかるという犠牲の下で)解釈のためのオーバーヘッドは取り除いたのですが、コード最適化のレベルは幾つかの理由から中途半端なものでした。Javaアプリケーションの起動時間が長くなりすぎないように、JITコンパイラーは速くなければなりません。これはつまり、最適化のためにあまり時間をかけられないということです。また初期のJITコンパイラーでは、後からどんなクラスがロードされるのか分からないので、インライン化の条件を控えめにしていました。

本来JITベースの仮想マシンは実行前に各バイトコードをコンパイルするのですが、JITという用語はしばしば、バイトコードをマシン・コードに動的コンパイルするもの全てに対して、つまりバイトコードを解釈するものまでを含めて使われてしまっています。

HotSpot動的コンパイル

HotSpot実行プロセスには、解釈とプロファイリング、そして動的コンパイルが組み合わされています。実行前に全バイトコードをマシン・コードに変換する代わりに、HotSpotはまずインタープリターとして実行し、「ホットな」コード(つまり最も頻繁に実行されるコード)のみをコンパイルするのです。HotSpotは実行時にプロファイル・データを集め、コンパイルを行うに値するほど最も頻繁に実行されるコード部分はどこかかを判断します。頻繁に実行されるコードのみをコンパイルするのには幾つかパフォーマンス上の利点があります。あまり頻繁に実行されないコードをコンパイルすることによる時間の浪費がなく、コンパイラーはより多くの時間をホット・コード・パスの最適化に使えるようになります。さらにコンパイラーはコ� ��パイルを遅らせることによってプロファイル・データにアクセスでき、ある特定なメソッド・コールをインライン化すべきか否かといった最適化判断の改善に、そのデータを使えるのです。

複雑なことに、HotSpotにはクライアント・コンパイラーとサーバー・コンパイラーという、2つのコンパイラーがあります。デフォルトではクライアント・コンパイラーを使うようになっていますが、JVMを起動する時に-serverスイッチを規定することで、サーバー・コンパイラーを選択することができます。サーバー・コンパイラーは最大演算速度を得られるように最適化されており、長期間実行するサーバー・アプリケーションを対象にしています。クライアント・コンパイラーはアプリケーションの起動時間とメモリー消費を削減するように最適化されており、複雑な最適化はサーバー・コンパイラーほど数多く使っていないため、コンパイルに要する時間も短くなっています。

HotSpotサーバー・コンパイラーは驚くほど多彩な最適化を行い、静的コンパイラーにあるような標準的最適化の多くを行うことができます。例えばコード最適化(code hoisting)、共通部分式の削除(subexpression elimination)、ループ・アンローリング(loop unrolling)、範囲チェック削除(range check elimination)、デッドコードの削除(dead-code elimination)、データ・フロー解析などです。さらに静的にコンパイルされる言語では実際的ではない最適化、例えば仮想的メソッド呼び出しの積極的なインライン化(aggressive inlining)なども行うことができます。

連続再コンパイル

2012年5月12日土曜日

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2012年5月10日木曜日

教員の資質能力向上 特別部会(第10回) 議事録:文部科学省


1.日時

平成23年6月15日水曜日 15時~17時

2.場所

学士会館210号室

3.議題

  1. 改革の基本的考え方、新制度のイメージについて
  2. 基本制度ワーキンググループの設置について
  3. その他

4.議事録

【田村部会長】  
 それでは、定刻になりましたので、ただいまから、第10回中央教育審議会 教員の資質能力向上特別部会を開催させていただきます。本日は大変お忙しいところ、多くの委員の先生方にご出席いただきまして、誠にありがとうございます。
 それでは、議事に入ります前に、委員に異動がございましたので、事務局からご紹介をお願いしたいと思います。

【日向教育改革調整官】
 資料1を御覧ください。このたび、新藤委員が退任をされまして、渋谷区立上原中学校長、全日本中学校長会長の大江近委員をお迎えいたしました。
 佐藤委員が退任をされ、千葉経済大学短期大学部理事長・学長、日本私立短期大学協会副会長の佐久間勝彦委員をお迎えいたしました。
 向山委員が退任され、台東区立台東育英小学校長、全国連合小学校長会長の露木昌仙委員をお迎えいたしました。以上でございます。

【田村部会長】  
 ありがとうございます。
 それでは、事務局より本日の配付資料の確認をお願いいたします。

【日向教育改革調整官】
 資料1は、この特別部会の名簿です。資料2、改革の基本的な考え方について、資料3、教職生活の全体を通じた教員の資質能力向上のイメージ(例)、資料4、基本制度ワーキンググループの設置について(案)、資料5-1、第2期教育振興基本計画策定について1.、資料5-2、第2期教育振興基本計画策定について2.、資料6-1、教育の情報化ビジョン(概要)、資料6-2、教育の情報化ビジョン~21世紀にふさわしい学びと学校の創造を目指して~、資料7、事務連絡の意見募集の照会に関する資料でございます。以上です。

【田村部会長】
 ありがとうございます。
 それでは、議事に入らせていただきます。まず最初に、資料2及び資料3、改革の基本的考え方、新制度のイメージについて、事務局から説明をお願いします。

【日向教育改革調整官】
 資料2から説明をさせていただきます。これは審議経過報告に書かれているものを整理させていただいたものです。まず初めに、社会背景を踏まえ、どのような教育が必要なのかということで、「知識基盤社会の本格的到来の中で、21世紀を生き抜いていける資質や能力を備えた人材の育成に対応した教育が求められるということ」です。
 しかしながら、一方で、学校現場の課題ということで、生徒指導上の諸課題とか、特別支援教育の充実、外国人児童・生徒への対応など、また、学力の向上、家庭・地域との連携協力の必要性について指摘があります。
 これからの学校教育についてですが、上記諸課題への対応、それから、一斉指導を行うだけではなくて、個別化や創造的・協働的な学習活動� ��実施し、地域の力も活用しながら、学びの転換と教育の質の向上が求められているということです。
 あわせて、これからの教員につきましては、教職活動の一連のプロセスをマネジメントしながら、実際に遂行する力や、他の同僚とチームとして対応する力が必要であり、こうしたことから、今般、教職生活全体を通じて教員の資質能力向上を図ることを支援するため、免許制度、それから、養成、採用、研修、こうしたものの一体的制度構築が必要であるという形でまとめられるのではないかと考え、資料2をご用意させていただきました。
 次に、資料3でございます。こちらは、現行制度と審議経過報告を踏まえて新たな制度をイメージしたもので、あくまでも例示ですが、議論をより深めていただくためにご用意させてい� �だいたものです。
 まず、養成段階ですが、実習を重視した実践的指導力を育成するということで、新たに一般免許状を設け、当面は学部段階でも基礎免許状を出します。基礎免許状を取られた方につきましては、採用後、大学院等で修士レベルの学びを深めていただき、一般免許状を取っていただくということで、その際は初任者研修との関係の整理が課題として挙げられます。
 現職段階につきましては、免許制度と研修制度を一体化させ、また、教育委員会と大学が連携して研修を行うなどにより、先生方の資質能力向上にをおこなっていきます。更新講習、10年経験者研修など現在行われているものを含めて、教職大学院等における学修とか、大学の講習、各種研修、こうしたものの成果を専門免許状という形でつなげてい きます。
 専門免許状を取得した方につきまして、その取得の効果ということですが、審議経過報告では、管理職の登用要件の1つとしてはどうかということがございましたが、これ以外にも、例えば教科指導・生徒指導などで学校なり地域の中核となる先生とか、または教職大学院における指導者というような形で、その後の専門分化につながっていくのではないかと考えます。
 資料の説明は以上でございます。

【田村部会長】
 ありがとうございました。資料2のところに、新しい時代に対応した教員の資質ということで一応整理したものが、黒ポツで6つほど並べてございます。これらが議論した中身だったと思うんですが、これらを考えながら資料3を御覧いただきますと、こういう新しい制度について議論を進めるのはどうだろうかという整理をしていただいたわけです。これは既に先生方のご意見をいただいたものを元につくったものですが、これについて、今日は自由にご意見、ご質問をお願いしたいと思っております。具体的にかなり形が出てまいりましたので、いろいろなご意見がいただけるものではないかと思いますが、いかがでございましょうか。
 吉田委員から。どうぞ。

【吉田委員】 
 お尋ねしたいんですが、資料2も資料3も見ましても、公立の教員と言うと言い方が失礼ですけれども、教育委員会を中心とした考え方が基本であって、今まで私どもが申してまいりました私立学校における教員の扱いが見えてこないんですが、これは公立学校だけのことと考えてよろしいんでしょうか。

【田村部会長】 
 よろしいですか。

【日向教育改革調整官】 
 確かに小中高校の私学の先生方の扱いなど、そのほかにもいろいろ課題、今後整理していかなければならない論点がありますが、とりあえずはベーシックな形ということで、ある程度、公立学校の先生方を念頭に置いてつくったものです。今後、私立学校の先生方はどうするのかということもあわせて検討していく必要があるとは思いますが、現段階で議論を深めるために、イメージ例ということで作成させていただきました。ご理解いただければと思います。

【吉田委員】 
 ありがとうございました。

【田村部会長】 
 ありがとうございました。吉田委員、よろしゅうございますか。これでとにかく議論して、それで、さらに今の問題はそのまま引き継いでいくということでご了承いただければと思います。
 それでは、堀内委員、どうぞ。

【堀内委員】 
 1月に審議経過報告がまとめられてから、いろいろなところで、委員をやっているということで、質問等をいただきました。それで、一番大きな問題、論点というのが、もちろんイメージ図に出ているところなんですけれども、3つの新しい免許の相互関係ということだろうと思います。
 言葉としては、基礎免許、一般免許、専門免許という言い方でまとめられたんですが、一般免許は、名前のとおり、修士課程をベースとした基本的な免許であると。それに対しまして、基礎免許と言っているものがテンタティブなものなのか。例えば今の二種免許のように、一定の年限で必ず上進しなければいけないかどうか。それから、これをもって、どこまで採用の対象になり得るのかと。パーマネントな採用なのか、や� ��りこれも臨時的な形でとどまるのか。
 それから、さらには専門の免許ですけれども、私の理解としては、これは上乗せ免許的なイメージで昨年度の論議があっただろうと理解していいますが、一部においては、これを持たないと、例えば管理職に登用されないのか等々、その辺がかなりやはり不鮮明なままできているのではないだろうか。
 逆に言いますと、今言ったようなところがこれから進めていく、まず最初の課題ではなかろうかと。この辺の枠を明確にしませんと、中身の問題、例えば一般免許の構成として、実習をどのぐらいの期間やったらいいのか等々というようなところがなかなか決まってこないと思います。したがいまして、免許の相互関係と基本的な枠づけについて、全体の合意形成といいましょうか、そう� ��うものを図っていただければ大変ありがたいと、このように考えております。

【田村部会長】 
 これは事務局から何かコメントはございますか。

【日向教育改革調整官】 
 基礎免許状と一般免許状の関係ですが、審議経過報告におきましては、一定期間のうちに一般免許状の取得を義務づけるとか、または基礎免許状に有効期間を設けることなどを検討する必要があると指摘されています。堀内委員から今ご指摘いただいたことも含めて、基礎免許状と一般免許状の関係は今後整理をしていく必要があると考えます。
 それから、専門免許状ですが、まだ論点が出ているだけの段階です。先生がおっしゃるように、例えば一般免許状より上位という考え方もあるでしょうし、例えば、今の免許状で言うところの、小学校免許状と特別支援学校の免許状の関係みたいに横になるという考え方もあるかと思います。これから引き続き、その点も含めてご議論いただく必要がある と考えております。

【田村部会長】 
 ありがとうございます。つまり、生涯学習社会に応じた教員の養成のあり方ということで、大学院は無視できないという基本的な考え方が委員の先生方におありであったという気がします。その位置づけをどうするかというのは、今、堀内委員がおっしゃったように、まだ全部明確に整理はできていないんですけれども、大体こんな種類を考えてちょっと議論で整理してみたらどうかという、こういう発想だと思うんですけれども、よろしゅうございますか。
 日渡委員、どうぞ。

【日渡委員】 
 今日の資料2に改革の方向性が6点ほど示されていますが、1年間の検討を考えてみると、養成、採用、研修という言葉が出てきて、38年なりを一体的、総合的に見直そうということでした。養成と免許ということは、大学の改革ということである一定の担保できるわけですけれども、話題になっていた、38年を担う、言葉をかりれば、教育委員会の資質能力の向上も担保するものがないと、「養成で、免許制度で頑張りましたよ。教育委員会はどうぞ」ということになってしまいますので、どういう形で盛り込めるのかわかりませんが、教育委員会の資質能力を担保するものを盛り込む必要があるのではないかなという気がしております。

【田村部会長】 
 ありがとうございます。非常に大事なところで。教育委員会が養成に明確にかかわるようにはなっているんですけれども、事務局から説明いただけますか。

【日向教育改革調整官】 
 教育委員会がどういう役割を示していくのかとか、どうあるべきなのかというところにつきましては、審議経過報告をまとめるまでのご議論は、どちらかというと、養成部分が中心だったように記憶しております。教育委員会の部分については、例えば研修で大学と連携をするとか、それから、養成・採用・研修全体を通じてということですが、教育委員会と大学等との連携・協働ということについて示されているところにとどまっておりますので、教育委員会の役割をもう少し深めるべきということであれば、どういうふうに追加していくのかというのはありますけれども、論点の1つに加えて、具体的な制度設計に向けたご議論を深めていただければと思っております。

【田村部会長】 
 ということでよろしゅうございますか。何かもう少し具体的に書いたほうがいいということですか。

【日渡委員】 
 はい。参加とか連携というのはいいんですけれども、参加とか連携に耐え得る能力とか資質をまずつけてというようなことです。大学のほうも連携とか参加ということは入っていますけれども、大学については資質というところまである程度踏み込んだ議論をしましたので、教育委員会についても連携というさわりではなくて、もともとの資質とか能力の部分まである程度入っていったほうがいいのではないかなという考えです。

【田村部会長】 
 私もそう思います。現実に大学院をいろいろ見てみますと、ものすごく教育委員会と一緒にやっています。だから、それは質と必ずつながりますから、明確にしておいたほうがいいという感じがあります。また議論の中でまとめさせていただこうと思います。
 ほかにはいかがでございましょうか。村松委員どうぞ。

【村松委員】 
 先に今の日渡委員のおっしゃったことに絡めて言いますと、大学あるいは大学院のほうが、養成部分だけではなくて、その後の38年間とか、あるいは専門免許状の取得等々が、ここも既に連携の中身ですけれども、大学の役割が拡大していくだろうなというふうに、そういうイメージを持っていますので、そこの仕組みをぜひ議論したいと思います。免許状更新講習などは、道筋が見えている部分の一つなのかなと思っております。
 私は養成側の大学のほうの話をちょっとしたいと思います。資料3の図で非常にわかりやすくなっているのですが、右側の新制度では、大学で基礎免許状、そして、すぐ左側に大学院等修士レベルがあり、これは当然、教職大学院も含んでいると考えていいのかということが1つで� �。
 それから、その上に教員採用があって、その上に、教員採用後、もう1回修士レベルというルートと、初めから修士レベルで一般免許状を取れる仕組みにして、そこからいきなり教員採用というルートもつくるというイメージ図かなと思います。基本的にはその方向に賛成ですが、大学は、基本的に開放制で、一般大学・学部等々も基礎免許状を取れるような課程編成を実質的にするということはありますけれども、どうだろうなというふうに思っています。
 左の問題が、大学院等の修士レベルはどこを想定するのかという部分です。教育学研究科だけですと、ほとんど国立のみで、定員から言って、必要な教員数に到底見合わないだろうと思いますので、おそらく一般の研究科の修士レベルも取り込んでいく。そのときに、� ��までのような専修免許状とは違う仕組みにしなければいけないとすると、教育実習の話とかいろいろ出ましたけれども、そこにはどういう条件をつけていくのか。
 ここもやはりほかの大学の先生方から聞かれる質問の部分で、開放制で今まで教員養成をやってきたけれども、その上の一般免許状を取れるような仕組みに対応できるのかできないのかということの議論が、そちらサイドの問題だけではなくて、日本の教員全体のことを考えたときに当然そこと一緒にやっていく必要はありますので、そこの仕組みをかなり具体化していく必要があります。
 ここのところがあまり広くまだ知られていない中で、後ほども意見照会の話があると思いますけれども、この意見照会で関係する多くの大学に伝わっているのだろうかなとい� ��ところが心配で、ぜひ幅広く周知し、どういう議論があるのか、実質的にできるのかということを詰めることが非常に重要なのではないかと思っている次第です。
 あと、修士レベルのところを、レベルという言葉ですから、専門職修士もありますので、それが入っていると思いますけれども、教職大学院とそれ以外の教育学研究科の中の専攻、それから、ほかの、例えば理学研究科の専攻をどういうふうに同列に扱っていくのか、どこにどういう条件をつけていくのかということをぜひ詰めていただきたいと思います。
 それから、もう1件、別のことを申し上げます。日本の教員は、特に小学校から教員の資質能力を向上していかなければいけないと思いますが、小学校の教員は女性のほうが多数派です。これまでも医師とか薬 剤師とか6年制等々をやってきておりますけれども、その数に比べて、教員の数のほうがはるかに多いわけです。
 教員というのは少子化社会になっては困るわけで、女性たちには妊娠、出産等々があります。育児は男女一緒にするにしても、そういうライフステージとの兼ね合いで柔軟性がきくような形に設計しておかないと、女性にとってすごくアクセスしにくいような、優秀な女性が入っていきにくいような仕組みにしてしまうとまずいということ、そこをぜひ配慮していただくことを、お願いしたいと思っております。

以上です。

【田村部会長】 
 ありがとうございます。ワーキンググループで議論していただくいいテーマをご指摘いただきました。
 実は昨日、教員養成で有名なある単科の大学があるんですけれども、そこへお伺いしたとき、今まで大学院の先生が学部で教えたことがないのを、今度は大学院の先生が積極的に学部で教えるという制度設計にし直したそうです。だから、やっぱり影響があるんだなという実感がありました。教員を、つまり、学部だけではなくて、大学院まで含めて養成する姿勢を持つというような動きがもう現場で出だしていると。現実にはもう、大学院を出た人が教員になっているというケースも出てきているので、そういう対応を先生方からむしろ積極的におやりになったそうですけれども、だから、それは非常に ありがたいなことだとお伺いしてきたんです。
 おっしゃられるように、教育専門と一般教科の開放制ですから、それは必ず影響があるわけです。これはワーキンググループでの議論の中に出てくると思いますから、よろしく議論していただきたいと思っています。
 それでは、村山委員どうぞ。

2012年5月8日火曜日

トップローディング方式ドラム洗濯機 - Astamuse(アスタミューゼ)


通常、洗濯機は電動機を主動力とし、洗剤と水との作用を用いて衣服等に付着している汚染を分離させるように、洗濯、濯ぎ、脱水の過程を進行させる。構成要素としては、動力装置である電動機と、洗濯物にエネルギーを伝逹する機械部と、洗濯過程を調整する制御部と、水の供給及び排出のための給水装置及び排水装置とにより構成されている。

また、洗濯機は、洗濯方式によって、ドラム式(cylinder type)、攪拌式(agitator type)、渦巻式(pulsator type)に区分される。

ここで、攪拌式は、洗濯槽の中央に立っている羽状の攪拌器を左右に回転させて洗濯を行う方式であり、渦巻式は、円板状のパルセータを回転させて発生する水勢により洗濯を行う方式である。そして、ドラム式は、複数の突出部が形成されているドラムの内側に水と洗剤と洗濯物とを入れて水平軸で低速回転させ、洗濯物が突出部によって持ち上げられて落下する衝撃により洗濯を行うことができるようになっている。この方式は、洗濯物の損傷が殆どなく、水の使用量も少ないという長所があり、最近、その使用者が増加している傾向にある。

2012年5月6日日曜日

日本の人口が劇的な減少に向かう|未来からのメッセージ


弥勒菩薩ラエルのコメント:
CNNのような犯罪的メディアは、いまだに「劇的な人口減少」というフレーズを用います。
それよりも、「素晴らしい人口減少」とすべきです。

その内にやって来る恐ろしい人口過剰の危機を引き起こした共犯者となり、人類に対する犯罪を犯したかどで、いつの日か彼らは起訴されるべきです。

人類を救うため、ますます多くの若者たちが子供をもうけるのを拒むよう期待しましょう。

広く移民に門戸を開き、(一部の仕事に対してしばらくの間求められるかもしれない)発展途上国から若い人々を歓迎し、若い世代の後継とする可能性については、これらの無責任で犯罪的なメディアの一社たりとも言及すらしません。

これは人種差別主義とナショナリズムの最たるものです。

日本人のための日本、アメリカ人のためのアメリカなど。

2012年5月5日土曜日

修理相談Q&A1


# RE : 冷蔵ケースのロードライン
傘地蔵(メールアドレス:)12月27日木曜日18時39分

かわいさんはじめまして。日曜の深夜ですね、残業
だったのでしょうか。ご苦労様です。

>…このラインより商品が少なくなると、庫内温度が維
>持できなくなりますよと言う警告の意味を持っている
>んです。

2012年5月3日木曜日

Notebook: Libertyのブログ



インフレ目標設定に関するFOMC声明全文2012年 01月 26日 09:10 JST
[ワシントン 25日 ロイター] 米連邦公開市場委員会(FOMC)が25日発表したインフレ目標設定に関する声明全文は以下の通り。

FOMCは最近の会合で慎重に検討した結果、長期的な目標や金融政策戦略に関する原則について、以下のような大まかな合意に達した。FOMCはこれらの原則を再確認し、毎年1月に開く会合で適切な調整を行う。

FOMCは、最大限の雇用、物価安定、穏やかな長期金利の追求という、議会から委ねられた法定の責務を遂行することにしっかりコミットしている。FOMCは金融政策決定について、できる限り明確に一般の人々に説明していく。そうした明確さは家計や企業による十分な情報に裏打ちされた意思決定を促し、経済や金融に関する不透明感を薄れさせ、金融政策の� ��� ��を高め、透明性や説明力を高めることになる。それは民主的な社会にとって不可欠な要因である。

インフレ、雇用、長期金利は、経済や金融の混乱に応じて変動する。しかも、金融政策は経済活動や物価に遅れて影響を与える傾向がある。そのため、FOMCの政策決定は、長期的な目標、中期的な見通し、FOMCの目標達成を阻む可能性のある金融システムへのリスクを含むリスクバランスの評価を反映したものとなる。

長期的なインフレ率は主に金融政策によって決定されるため、FOMCはインフレの長期的な目標を具体的に定める能力がある。FOMCは、個人消費支出(PCE)価格指数に基づく年間2%のインフレ率が、長期的に見て連邦準備理事会(FRB)の責務に最も一致した水準だと判断している。

このインフレ目標を一般の人々に明確に伝えることは、長期的なインフレ期待をしっかり抑制することに寄与するため、物価安定を促し、穏やかな長期金利をもたらし、著しい経済的混乱に直面しても最大限の雇用を実現することにつながる。


アーミッシュの給与税を行う

最大限の雇用レベルは主に、労働市場の構造やダイナミクスに影響を及ぼす金融以外の要因によって決まる。これらの要因は時間とともに変化する可能性があり、直接測定できるものではない。したがって、雇用の目標を具体的に定めることは適切ではない。むしろ、FOMCの政策決定は、雇用の最大レベルに関する評価に基づくものでなくてはならないが、そうした評価は必然的に不確実で、修正される可能性があることを認識する必要がある。FOMCはそれらの評価を行う上で、幅広い指標を検討している。

2012年5月1日火曜日

バンカー回避は悪いクセ - +72ゴルフレッスン


"けん"です。ゴルファーが嫌うバンカー。バンカーからようやく出ただけのバンカーショットに、思い通りにならない苛立ちからでしょう、クラブで砂を叩きつけます。

 

その後ボールが逆戻りしてバンカー内へ。

 

ペナになるところ見たことあります。ライの改善です。

 

ボールをバンカーからしっかりと出たあとに、バンカーを均さなければライの改善になりますのでみなさんも注意してください。バンカーは低いところから入り、入ったところから出て行くことがマナーです。

 

また、バンカーレーキの置き方もキャディさんに聞くのが一番です。ゴルフ場によっては違いがあります。設計者の意向で景観を大事にする場合もありますので気をつけたいところです。

 

バンカーから何度打っても出ないことはみなさんも何度か経験がある、または見たことがあるのではないでしょうか。当の本人は恥ずかしさ、惨めさにブチギレることもありますし、周りで静観しているときは、何とも声の掛けようがない気まずい雰囲気になることもよくあります。

 

2012年4月30日月曜日

航天機構 -lifelog


-過去ログ-

北朝鮮の原子力ムラ -2012年4月1日(日)00時18分

 北朝鮮の原子力事業は1956年、ソ連と原子力研究協定を結んだところから始まる。1961年には平壌の北80キロの寧辺に研究施設の建設が始まり、翌年には2メガワット出力の研究用軽水炉IRT-2000が建設された。この施設はソ連の強い監視下にあり、当時は医療用アイソトープの生産程度にしか利用できなかったものと思われる。そのため直後から北朝鮮は独力による原子炉の建設に邁進することになる。

 原子力関連の研究施設、教育施設は平安北道に集中した。1970年代始めに北朝鮮はIRT-2000の熱出力を倍加した。1977年には熱出力は8メガワットに達するようになった。1979年、北朝鮮は熱出力25メガワットの黒鉛減速・炭酸ガス冷却炉の建設を始めた。これは1984年に完成したが英国のコールダーホール型原子炉をそっくりモデルにした� �のである。1986年に運転を開始したこの原子炉では発電も行い、電力出力は5メガワットに達した。

 同年、原子力工業省が設立され、寧辺に電力出力50メガワット、寧辺北西20キロの泰川に200メガワットの原子炉の建設を開始した。北朝鮮は1974年にIAEAに加盟、1985年にはNPT(核不拡散条約)にも加盟した。またソ連から発電用原子炉を供給してもらう協定も結んでいる。核不拡散の遵守によって北朝鮮はソ連から発電用原子炉の供給を約束されたものと思われる。この時期北朝鮮は、少なくとも表面上は核兵器開発などおくびにも出さず、発電用原子炉の建設を重視していたことがわかる。しかしソ連は北朝鮮の兵器核開発に対して疑惑を抱いていた筈だ。

 この体制はソ連の崩壊にはじまる一連の流れの中で大きく変化することに� �る。

 

 原子力技術は、様々な科学技術の中でもイデオロギー的な骨組みの中に位置することが大きい技術である。多くの国家指導層ではその国家の存在に関わるものとされ、しかし大衆には強く忌避されるのも常である。核兵器の有効性については、実戦利用から有益な勝利を得られる可能性が、現状核を欲しがるタイプの国家には特に薄く、政治利用が唯一の有効利用となる。従い原子力技術もいきおい政治化されがちとなる。つまり物理的現実より観念と関係者の利害が優先される。

 現在の日本の原子力産業がそうであるように、1980年代末の北朝鮮の原子力関係者も研究者、行政、現場の三者が強固に結合して互いを護っていた。とても実現不可能な輝かしい未来を喧伝し、不都合を糊塗し、狭い社会的繋がりを� �持していたが、これは当時の北朝鮮の政治的状況を考えると致し方ないものであろう。特に彼らはソ連との繋がりが強固であり、金日成独裁を脅かす可能性を常に疑われ続けてきた。

 1991年にソ連が崩壊すると、北朝鮮の原子力関係者の後ろ盾は失われた。以後1993年まで政治的には冷や飯を食らう状況にあったが、原子力事業の優先順位は形式的には変化は無く、関係者は優先度の高い配給を受けることが出来た。しかし金正日体制への移行に伴う権力整理の中で、原子力関係者はほぼ丸ごと政治犯として排除されることになる。これは核兵器開発体制を確立する為のものとされるが、北朝鮮の原子力技術の中核がここで失われ、その後北朝鮮はパキスタンとの協力での核開発を模索することになる。こういった状況はそもそも金正 日らの望むところではなかったとされるが、1993年の北朝鮮の原子力開発において何があったのか、明らかになったのは最近のことである。

 1993年の粛清は原子力工業省とその傘下の放射化学研究所、304研究所らの現場機関、原子力科学委員会、平北物理大学核物理学科と広範に及び、研究者や行政関係者らおよそ800人が、平安北道大舘郡に新設された政治犯収容所である第202教化所に送り込まれた。これは原子力事業全般の人民武力部と国防委員会への移管に伴う処置だった。

 北朝鮮の原子力関係者の結合は、ただ単にこの移管を行政担当者の排除のみに終わらせなかった。研究者も技術者ももはや切り離せない一体のものとして扱われたのだ。

 第202教化所は元は金日成の見学用のモデル農村"躍進村"だった。ここ� �千里馬運動・主体農法のモデル農場として整備されたが、主体農法で荒廃してからは農場としての機能を捨てて見学コースとしてのみ存在していた。これを政治犯収容所に転用されたのである。元来この措置は一時的なものを意図していたらしい。第202教化所は政治犯収容所としては破格の好待遇環境であり、労働も山の裏手に建設されていた核濃縮プラントを格納する地下施設の建設に関わるもので、けっして悪条件というものでは無かった。

 しかし翌年金日成が死去し、北朝鮮の経済、そして食糧事情は極端に悪化してゆく。第202教化所の状況も極めて劣悪なものとなっていった。収容されていた原子力関係者たちは外部との接触を絶たれていたために、これは自分たちを処分しようとする方針があるに違いないと確信するよ� �になっていた。彼らはIAEA査察に伴って核濃縮プラントを隠匿する混乱にまぎれて、虎の子の濃縮プルトニウム5キログラムを秘匿することに成功した。彼らが第202教化所で組み立てたのはシンプルなショットガン型だったとされている。

 1995年夏、第202教化所は消滅した。これは水害によるもので、大規模な地滑りによって壊滅的な被害を蒙ったとされている。この水害の原因は、収容された人々が周囲の木々を伐り過ぎたからだという。この時には放射性物質は検出されていない。

 この時期の第202教化所の様子は混乱を極めたものだった。咸鏡北道の新しい政治犯収容所である第16号管理所の噂が、彼らがやはり処分されるのだという観測に火をつけた。第16号管理所は核爆発実験のトンネル労働者確保のための施設でもあり 、その環境の苛烈さは恐怖の的となった。しかし、原子力は国家にとって極めて重要で彼らが換えることの出来ない研究者、技術者、管理者であり、いずれ再び重用される時が来るという観測も存在していた。事実この時期は、IAEA査察等から彼らを隠す意図が存在していた。しかし第202教化所の内部では、この2つの見方をとる二派に分裂して抗争が始まっていた。悲観派の最右翼がクーデター派で、彼らが核爆弾製造へと突っ走ったとされるが、実際にはクーデターの手法も、その際に連係すべき軍第6、第7軍団との関係も、一切存在していなかった。彼らはあまりに狭いコミュニティに引き篭もり過ぎて、権力と関係の無い外部人脈を欠いていたのだ。楽観派はせっせと木を伐って薪の収入を得ていたという。彼らはあまりに楽観的に過 ぎていた。実際には原子力工業省は解体され、行政関係者は元の地位に戻ることなど不可能だった。研究者、技術者も隔離環境の生活になる筈だった。

 1995年夏の水害で、第202教化所に生き残った者がいたかどうかは不明である。こうして北朝鮮の原子力ムラは自滅的な消滅を遂げた。5キログラムのプルトニウムの所在は不明となり、中距離弾道ミサイルの開発と連動した核弾頭開発の試みはこの時点で頓挫した。北朝鮮は寧辺の保管済み燃料棒を処理するしか高濃度核物質を手に入れるあてが無くなった。また原子力技術の中心的人員を失ったことによって、北朝鮮は10年の足踏みを余儀なくされたのである。

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はい、後半嘘です。現在北朝鮮の核開発は国防委員会� ��管轄下にあるものと思われますが、詳細は不明です。10年の足踏みは北朝鮮の核開発の謎の一つです。

イデオロギーの枠組みが付いてまわる種類の技術は、単なる技術や経済ではその存在を論じることができません。思想とそれに基づく広範囲な説得が必要なのですが、思想というのはえてして小規模なカルトに閉じがちなものです。多分、思想を扱う技術がまず先行して必要なのでしょう。

……来年は軽いネタにしたいと思います。まじぽか二期とか。

プログラミング HAL/Sと、長征本訂正箇所について -2012年1月3日(火)18時43分

スペースシャトル搭載計算機専用プログラミング言語HAL/S本こと"プログラミング HAL/S"のデータを公開いたします。以下のurlからダウンロードしてください。

プログラミング HAL/S pdf版

プログラミング HAL/S epub版

pdf版はandroid7インチタブレット等での見え方を考慮して、上下左右余白を小さく修正しました。epub版はそれでも文字が小さくて見え辛かったりする場合向けですが、図表が大きいのでこれまた見え辛かったりするかも知れません。

先日頒布いたしました同人誌"宇宙の傑作機No.17 長征二号"に、いくつかミスを見つけました。申し訳ありません。今のところ見つけた箇所は以下の通りです。

  • 目次には"6:長征二号Fと神舟"とあるのに本文該当箇所見出しには"長征二号F"としかない。これは目次の"長征二号Fと神舟"が正しい見出しとなります。

  • 16ページ6行目、"紅光□"は"紅光沟"です。

  • 19ページ16行目、"□光琰"は"萧光琰"です。

  • 33ページ図20、二段目エンジンエンジンは姿勢制御スラスターをYF-24としていますが、これはYF-23です。二段目エンジン系全部合わせてYF-24と呼ばれます。

  • 80ページ、最近の遥感衛星打ち上げ時のフェアリングについて、最新の遥感13号打ち上げで新しい断熱被覆が使用されています。これは段付きではなく大きめのシートを継ぎ合わせたようなものになっています。

  • 85ページ5行目、"RD-170と同時代でありを採用し"は、"RD-170と同時代であり"が正しい本文となります。

  • 89ページ25行目、"ただ、この神□は非再生冷却式のノズルを持つと思われ、恐らくは固体ロケット機である。"ここに関しては、よく考えてみたのですが神龙の推進形式は実際のところ不明です。この文章は丸ごと無視してください。

Make:Tokyo meeting07と宇宙の傑作機新刊 -2011年12月3日(土)23時04分

Make: Tokyo meeting 07で、ガンマ線カウンタの基板を貰われて頂いた方へ:データ一式は、

にあります。HAL/S本のデータは、年明けに公開いたします。

同人誌"宇宙の傑作機No.17 長征二号"をコミックマーケット81、12月30日(二日目)東フ24b、風虎通信にて頒布いたします。

1970年代から現在まで中国の宇宙開発の主役であり続けているワークホース、長征二号とそのバリエーション、長征三号、四号、風暴、そして弾道ミサイル東風五号についての本です。バリエーション含めて計171+2機(原稿を書き終わった後に2機打ち上がった)という圧倒的な打ち上げ実績は、特に1996年以降の大改革と打ち上げ回数の増大、そして信頼性の向上によるものが大きいでしょう。本書では中国の品質保証体制や有人システムの体制も記述しています。これらを理解するためには中国の宇宙開発史を知ることも必要でしょう。本書では文化大革命と宇宙開発の深い関係についても触れています。

勿論、長征二号の構造についてもた� ��ぷりと解説しています。長征二号のタンク構造は意外なものでした。二段目の分離構造も、実はトラス構造のところで分離するんじゃ無いんですね。量産性の高いエンジン構成、アクセス性の良いマンホールも見逃せません。そして将来の代替機、長征五号らにもちょっと触れています。

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さて、ちょいと書きそびれてしまった、中国の宇宙開発の黒歴史、1996年2月15日の大惨事に関して、西昌射場周辺の地理について説明をここでしたい。

図は、西昌射場周辺のgoogle mapより取得した上空写真である。画像取得日は2006年11月となっている。これに番号を振った。1は射点(二番射点)、2は墜落現場、3は衛星組立棟、4は新設されたと思しき住宅地、5は打ち上げ管制及び管理棟である。現在打ち上げ時はここより射点側へは立ち入り禁止となっている。実際にはちょっと先の道路上が境界である。また管理棟のとなりのビルの屋上が観望台になっていて、観光客はここで打ち上げを観る。

問題は4で、およそ80棟ほどが確認できるようだ。もしこれが1996年以降に建設されたとすれば、墜落現場にあったとされる集落の規模と一致することからみて、現在の射点作業者の住宅だと考えることが出来るだろう。

3の位置関係も見てほしい。かつては2を経由せずに移動することは出来なかったものと思われる。� ��落の破壊状況を撮影した外国人技術者は、3で作業していたものと思われる。中国側は、どうしても集落の惨状を外国人が見てしまうことを防げなかったのだ。で、後に2を経由しない道路が建設されたようだ。もしかすると現在も2を全く経由しないルートを取っているのかもしれない。2には現在、荒地と公共施設、そして公園と科学館があるのみである。

放射線とコンピュータと半導体についての基礎的な諸々 #5 -2011年7月14日(木)23時09分

コンピュータシステムにおいて最も複雑で、最も問題を起こしやすいのはソフトウェアです。開発手法によっては複雑さに対する問題発生の割合をかなり低くすることができますが、バグを無くすことはできません。重要なのはバグが発生することを見越して対策することと、テストです。

ポインタを示すデータがビットエラーを起こしたとしても、例えば例外で捕捉してそこから復帰できれば良いのですし、あらかじめ問題の無いことを確認できれば良いのです。

更に小型システム向けの簡単なテクニックについて述べていきます。まずフラグとしてbool値を使うことは避けましょう。どうせアクセスは最低でもバイト単位なのです。0x00を書き込み時には偽値に、0xffを真値に割り当て、読み出しの時に8ビットの中で4ビット以 下しか立っていなければ偽値、それ以上なら真値とみなせば、なんと4ビットまでビットエラーを許容できてしまいます。ただ普通はここまでコストを掛けなくても良いでしょう。2ビット、3ビットをフラグ表現に割り当てるという手法で充分です。

割り算の分母に変数を使うのは避けたいところです。もし分母が0になったら0除算が起きます。できるだけ割り算はビットシフトに置き換えましょう。

プログラムをSRAMに展開するのは避けるべきです。フラッシュマイコンの利点は、プログラムをフラッシュメモリから直接実行できる点にあります。フラッシュメモリの耐放射線性は、例えばできるだけ定数テーブルを利用するなどして生かすことが重要です。フラッシュメモリの空き容量は復帰処理に戻るコードで埋めておきまし� �う。

その他の素子、部品についても述べておきましょう。

抵抗やコンデンサ、インダクタは材質にもよりますが、ほとんど放射線の影響を受けません。炭素皮膜抵抗、金属皮膜抵抗、積層セラミックコンデンサ等は、放射線耐性を考慮する必要はありません。

トランジスタも気になるのはトータルドーズだけで、適切に寿命を設定すれば問題なく使える筈です。FETは放射線に対して弱いのですが、まずトータルドーズ耐性に関しては定格耐圧でだいたいのところ見当がつきます。パワーMOSFET、それもn型ではラッチアップに良く似た現象が起こりますが、これはラッチではなく破壊現象です。ドレイン側の寄生ダイオードに逆電圧降伏を起こすだけの電圧が発生すれば、ソース側の寄生ダイオードを経由して電流が流れてし� �います。p型だとソース側に逆電圧が必要で、すると必要な電圧はかなり高くなるのでこの現象はあまり考える必要がありません。これも耐圧によって耐放射線性が違いますが、同時にドレイン側電圧と耐圧の差が重要になります。n型の弱さは、Hブリッジでモータドライバを組んだものを放射線環境で使うのに躊躇する原因となります。しかしMOSFETでも最近話題のSiCは原理的に放射性耐性がかなり強い筈です。

ダイオードも耐性はモノによってバラバラです。とはいえスイッチングデバイスではないので気にするのは基本的にはトータルドーズだけでしょう。

フォトカプラやフォトMOSリレーは放射線に比較的弱いため、宇宙ではあまり人気がありません。宇宙では基本絶縁は考えません。衛星ではけっきょく電源の根っこはバッ� ��リなのですから。地上で絶縁が必要な場合はパルストランスを選択しましょう。

太陽電池はガラス位でしかシールドできないので、耐放射線性は極めて重要です。ガリ砒素太陽電池は強く、変換効率も高いのですがいかんせん高価です。ですから宇宙での寿命如何では結晶シリコン太陽電池は候補に挙がります。性能は高く比較的安価なので、性能劣化を見込んでも充分使い物になります。とはいってもやっぱり高価です。

電荷結合素子であるCCDはDRAM程度の耐性を持ちますが、CMOS撮像素子の耐性はSRAMそのものです。ビットが化けます。とはいえ多少化けたからといって深刻な影響が出るようなものでも無いので、多くの場合放置されます。画像をフレームとして送り出すロジック部のほうが放射線の影響は致命的です。例えば データフレームから垂直同期信号が消えうせたら、受け手は画像を丸ごと取りこぼすでしょう。

ただ、ここで暗黙の前提としている原発災害による放射線に対しては、撮像素子の放射線耐性は考える必要はまずありません。撮像素子は鉛ブロックなどでシールドしておいて、ミラーで光路を屈曲させて外の光景を素子に届ければいいのです。放射線はミラーで反射されたりしません。厳密にはX線は電磁波なので浅い角度では反射しますが、二段屈曲で全て遮る事ができる筈です。こういう工夫は原子力工学の黎明期では当たり前のことでした。

原発災害による放射線という意味では、実のところ宇宙とは耐放射線性の考え方が随分変わってきます。核種崩壊で粒子に与えられる数MeV程度のエネルギーでは、いまどきのデバイスな� ��事実上ラッチアップを考慮する必要はありません。宇宙での陽子線は太陽フレア由来で数百MeVのエネルギーがあったりしますし、ガンマ線に至っては重力崩壊によって与えられたと思しき滅茶苦茶なエネルギーのものがあったりします。宇宙用ではこういうエネルギーに対処する必要がありましたが、地上ではその必要がありません。

逆に炉心近くの環境では、数キログレイの放射線環境に耐えるものが要求されます。地球低軌道では100グレイ程度に耐えればいいと考える事が多いのですが、従ってトータルドーズ及びアップセットは本格的な考慮が必要です。トータルドーズに関しては、性能劣化を睨みながら頻繁にボード交換を行うといった対処が地上では可能です。

そもそも地上で動くロボットには、重量制限が事実上あ りません。3mm厚のアルミなんて薄紙一枚な遮蔽ではなく充分な遮蔽が行えます。例えば核種崩壊による数MeVのガンマ線なら、50ミリの鉛、90ミリの鋼で放射線量は1/100にできます。放射線量を1/100にできれば、低軌道用の耐放射線設計でも充分使い物になります。遮蔽を有効に使うためには、素子の高密度実装による被遮蔽面積の最小化が必須となるでしょう。

しかし、放射線環境で半導体デバイスを使おうと考える前に、使わないでできないか、まず考えていただきたいと思います。モータの駆動もリレーが使えます。リレーの制御も直接ケーブルを引っ張って駆動することができます。センサの代わりに棒が使えないか、PWM制御の代わりにカムが使えないか、考える事ができるでしょう。

2012年4月29日日曜日

東京大空襲から63年 | コラム | おてらいふ WWW.OTELIFE.COM


◆東京大空襲から63年◆

2008年3月10日、東京下町を中心に約10万人の命が失われた1945(昭和20)年「東京大空襲」から63年が経ちました。
東京都墨田区横網の東京都慰霊堂では、空襲と関東大震災の「春季慰霊大法要」(東京都慰霊協会主催)が開かれ、雨にもかかわらず、約400人の戦災者や遺族達が花束を持って参列し、犠牲者のご冥福をお祈りしました。

法要には、常陸宮様ご夫妻や石原慎太郎都知事も出席されました。石原知事が「世界平和を進め、多くの人が安心して暮らせる首都東京を創造することを改めて誓います」と追悼の辞を述べ、常陸宮様ご夫妻やご遺族の代表の方々が焼香されました。

63年もの時が流れ、「東京大空襲」について、あまり知らない世代も増えてきたのではないでしょうか。

2012年4月27日金曜日

関西国際空港|KIX 宝箱|KIXトリビア|スカイゲートブリッジRは世界最長のトラス橋


関空についての謎や不思議を調査します!

関空とりんくうタウンを結ぶ連絡橋は、全国から応募していただいた中から「スカイゲートブリッジR」という愛称が選ばれました。全長が3750メートルあり、トラス橋では世界一の長さです。上は道路、下は鉄道が通っており、2階建てになっています。

2012年4月25日水曜日

鉄の話


   

砂鉄・木炭の装入開始後、約5時間を経過するとノロ(鉄滓)が排出されます。ノロは砂鉄に含まれる不純物と炉壁内部が侵食されて炉外に排出されるものです。ノロの生成は、炉内温度をあげることなどの作用を担っています。村下はノロの出方でも操業の状況を判断します。

 

炉底いっぱいにヒ(けら)とよばれる鋼の塊ができ、炉の側壁はこれ以上耐えられないほど侵食され薄くなります。村下の判断で送風を止め操業を終了し、炉を壊します。   

真っ赤なヒ塊を引き出します。高熱と粉塵の中でおこなわれる重労働で危険な作業です。

ヒ塊は、部位によって品質がかなり異なり、良質な鋼だけでなく、やや不均質な鋼や銑、木炭、ノロなどが混在しているので、砕かれて、ノロや木炭を除去したのち、品質、大きさなどにより数種類の等級の鋼や銑、歩ヒ(製錬が不十分で不均質な鋼)などに鑑別されます。

ヒから鑑別される良質の鋼「王鋼」は約1/3〜1/2で、現在では、全国の刀匠約250名に分与され、これにより日本刀が製作され、作刀技術の伝承が図られています。また、「王鋼」以外の銑や歩ヒは大鍛冶場で加熱・鍛錬して不純物の除去や炭素量の調整がされ、昔は、包丁鉄(割鉄ともいう。錬鉄のこと)と呼ばれ諸道具の素材として使用されました。                                       

大鍛冶
  
たたら製鉄は、砂鉄から直接鋼の製造を目的とするヒ押し法と主に銑を製造する銑押し法に2分されます。銑はそのまま鋳物などの原料となる場合もありますが、大部分は歩ヒなどと一緒に大鍛冶場で、加熱と鎚打ちをくり返して不純物を絞り出し炭素量を調整し錬鉄として幅広く使用されました。 「大鍛冶」は、「たたら」の重要な部分を占めていたといえます。

                             大鍛冶の鍛錬風景                

2012年4月24日火曜日

開催報告まとめ - Meec-hiroshima Jimdoページ


「みんなのエネルギー・環境会議 広島」開催報告
2012年1月29日に開催した「みんなのエネルギー・環境会議 広島」の、議論の概要、来場者アンケートなどをまとめた開催報告です。
meec広島開催報告.pdf
Adobe Acrobat ドキュメント [1.

2012年4月22日日曜日

【ブルースターどっとこむ】☆癒しの世界を追求するサイト


ドロリス・カノンは過去世回帰の最も進んだパイオニアの一人であり、30年以上前に開発した技術を用いて潜在意識にアクセスして彼女の追い求めているテーマにアクセスしています。

彼女は自分のテクニックを用いることでユニバーサルマインドにアクセスできていると信じています。彼女の目的はクライアントにセラピーを行い、究極的に私達は何者なのかという隠された、あるいは失われた智慧を取り戻すための調査です。

数多くの本の著者として、"ノストラダムスとの会話"や3冊のシリーズ本"複雑な宇宙"などを含む、彼女は世界に触れ、会議で講演し、テレビショーに登場し、多くのラジオにも出演しています。

私は幸運にもドロリスにインタビューできました。20 10年2月の後半に、ラフリンUFO会議です。

彼女は疲れ知らずの調査人で人間のマインドの広大なリサーチを恐れ知らずに行っています。このインタビューは彼女のアプローチの背景にある方法を見ることができます。彼女がマインドと精神の深い停止の探求のプロセスの秘密のいくつかがむき出しに見られます。

彼女のクライアントは多くの生命体に取り囲まれていることを明らかにしています。多くのET種、異次元の存在、多次元や多元宇宙に住む他の住人などを含んでます。彼女は現在ヒプノとセラピーのテクニックをもちいてヒーリングを教えています。

ケリー・リン・キャシディ
プロジェクトキャメロットプロダクション
April 2010

こちから参照元につながります。

Dolores Cannon website
INTWERVIEW TRANSCRIPT

Dolores Cannon - Convoluted Universe

KERRY CASSIDY (KC): こちらはプロジェクトキャメロットプロダクションのケリーキャシディです。
私はドロリスカノンとここにいます。視聴者の皆さんにドロリス・カノンと彼女の研究を紹介できることはとても嬉しいです。

DOLORES CANNON (DC): ありがとう

KC:あなたの研究をかなり長いこと私は勉強しています。本のいくつかを読んでとても感心しました。あなたは勤勉で退行時に全ての人に対してそれぞれケアしていますね。

DC: ええ

KC: それから本当にあなたを歓迎します。時間をとっていただいてありがとうございます

DC: 依頼してくださって感謝します

KC: はい。あなたにお願いしたいのは、あなたが今行っていることをどうやって始めたのかを話していただきたいです。それから私がそれにのってあなたが呼ぶところの"3つの波"というこの時期に地球を助けるためにここにいる人々について話しましょう。

DC: ええ。私はヒプノセラピストで、カウンセラーとして多くのセラピーを人に行っています。私は40年以上前にヒプノセラピーを初めまして、当時はまだ"ニューエイジ"はいませんでした。誰も輪廻転生のことを知らず、過去世とかも存在せず、誰もそれについて知りませんでした。なので私はたぶんステージを設定していたのだと思います。

私は偶然そこに至りました。自分の趣味としてヒプノをやっていました。喫煙をやめ、体重を減らし、誰もそれを行い方法を知らなかったので、輪廻転生についてはアクシデントでした。そしてもちろん当時は期待できるような本も何もなかったです。

そこで最初から私の好奇心はこう言いました:もっと知りたい。それを止めることはできましたが、なぜならとても期待しないよう� �出来事でしたから、しかしその代わりに私は探求を続けに続けました。

私の最初の本は最初から書いていましたが、出版には至りませんでした。誰もそれについて知らなかったのですから。時間が早すぎて今出てきたのです。

KC: その本には何が? タイトルは?

DC: 五つの生の記憶

KC: わかりました

DC: 私達の始まりについての話でした。最初にそれを出版しようとしましたが、ニューエイジの出版社が存在していなかったし、ニューエイジの本屋もなく、出版社は次のようにいいました:私達は理解できない。何も知らない。なので私は脇に置かなければなりませんでした。

しかし自分の研究は続けました。過去世回帰を始めて、過去世のセラピーを集中的に30年前に始めました。私がずっとやり続けていることです。当時より多くの情報を得るようになり、私の本が出版され始めました。しかし世界が私が40年以上前からやっていたことに追いつくにはあまりにも多くの時間が経ちました。

KC: ある地点からあなたは記憶を得て、人が過去世に戻るだけでなかく、他の太陽系システムからやってくる存在たちと話を始めたのですね。

DC: はい

KC: ETとしての経験をもつ

DC: 話したとおり、30年前から過去世についてやっていましたが、25年前に彼らはUFO調査人になるように私に頼みました。なぜなら私が住むアーカンソーでは誰もこれについて探求していないからです。またもやすべてが新しいものでした。

KC: あなたが"彼ら"と呼ぶのは・・・

DC:調査人--MUFONと今日呼ばれるものです。

KC:わかりました

DC: 彼らは誰かが必要と言いました。なぜなら彼らはアブダクションを受けたと思っている人々にたどりついており、彼らも誰と研究したらいいのかわからなかったのです。

彼らは心理学者をもって人をトランス状態にして、円盤に彼らを乗せて、彼らはこう言うのです:どうしたらいいのかわからない。そして彼らは人を起こして、彼らを馬鹿にするのです。それはセラピーではありません。

KC: なるほど

DC: 彼らは何かを得ていましたが、こう言うのです。どうしたらいいのかわからない。本にもないし、何の質問をしたらいいのかわからないと。

そこで私に電話をしてきて、私は喜んで彼らと一緒に仕事をするであろうと言うのです、なぜならあなたはこんなに長いこと奇妙だから、怖くないだろうと。私は過去世回帰に入っていたから、すでに奇妙で普通でないと言うのです。

しかし彼らは次のように言いました:あなたには怖くないだろう。私は怖くないなぜなら好奇心でいっぱいですからと言いました。

彼らは25の地域の調査員と会議に来て欲しいといいました。それは州の会議でした。彼らはオクラホマから女性を連れてきて、彼女は経験があり、彼女をみんなの前で質問をしてほしいと言いました。

KC: まあ

DC: 最高の雰囲気ではないですが、金魚のような雰囲気です。私達は彼女のことを知りませんでした。彼女は私達を知らず彼らは私達が何かを得ることができるか見たかったのです。

この種類のワークをしたことがありませんでした。私は自分のルールと規則を書いて、全てのヒプノに対して、誰も私に何をしろといわないことにしました。

私のテクニックでは、あなたは過去世に戻ります。ここにはこの生命時間に私は適応しなければなりません、しかしそれは機能しました。彼らは私がそれをやったことを知りませんでした。私達は彼女を円盤に乗せて、沢山の情報を得ました。

それから沢山の人が送られてきました。それから、ええ、私はMUFONの方法が嫌いでした。これを言ってもいいのかとか?(笑)

KC: ええ、そうよね

DC: [笑笑]. そう。私が嫌いだったのは、彼らは沢山の科学的な方面に入りこんでいったんです。

KC: なるほど

DC: 彼らが触れ感じられるものを涙から離れて、あるいは存在しないものをもちたかったんです。ヒプノでは彼らはそれを理解できない。なので私がセッションをしている間、これらの調査人たちはそこにいて、クライアントを馬鹿にし始めるのです。彼らがトランスになっている間に。

KC: わお。

DC: 意地悪をして。私はいいました。私はそれは持てないって。一緒に働く人は対象ではないと。

KC: なるほど

DC: 彼らは真剣ではないと思いました。彼らとは一緒に研究しないと決めました。今は新しいディレクターがいます。彼らは今はもっとオープンになったと思う。でも25年前はこうでした。

KC: わかりました。多くの間、UFO関連のムーブメントに対しては抵抗があったと思います。まだ解凍しているに過ぎません。過去5年前でさえ、円盤がどのように飛ぶかというよりも円盤の占有者について興味があったのです。

DC: ええ。彼らは知りたいのです。例えば、私達がセッションをするとき、彼らはここからそこにつくのにどんな燃料を使うかを知りたがり、多くのマイルや時間でエンジンがどう動いているのかを知りたいのです。そういう風にやってはいけないのです。

KC: そうですね。

DC: 円盤は思考によって動いています。円盤にはクリスタルパワーがありますが、それはほとんど思想によって使われます。

KC: ええ。

DC: そしてグループの思想が・・・ 円盤に乗っている全ての人がこれを行うことができます。彼らはこの惑星から次の惑星にただ行くのではありません。彼らは次元を通じて行くのです。

えー彼らはこれを理解できず、考えるだけなのです:これは沢山の、つまり糞であり、私がセッション中に笑っているのです。なので私はそれをやめました。

しかし一人の男性が、ルーシス・ファリッシュですが知っているでしょう?ロー・ファリッシュはユーリカスプリングのUFO会議で誰かが呼んだ人です。

KC: ああ。

DC: 22年以上になります。彼は私の自信と全ての方法が気に入りました。誰かと話してアイディアを出し合わなければなりません。彼はいつもオープンだったので、私はすべてを彼と共有しました。

MUFONには話しませんでした。私は彼らが興味を持っていることを彼らが見つけたときには遠ざけるようになりました。

KC: では次に少し進みましょう。あなたは今複数の本を書いていますよね。複雑な宇宙という名前の。
DC: はい

KC: あなたがクライアントから見つけ始めたのは、パターンから外れたものでしたね?

DC: はい。最初は円盤に乗っている彼らと話しているだけでした。

私の本は25年前から管理人と呼ばれる存在について書いていました。なぜなら私の研究を通していかなるネガティブな要素を見なかったからです。いつもポジティブでした。これは私が彼らを見る方法で、私達の惑星の管理人としてみています。

最初の本にはガーデンの保持者として書きました。私達は庭で彼らはガードナーです。私は彼らに対して決してネガティブさを見たことがありません。なぜなら彼らがなぜ彼らがやっているのか、すべての理由を知っているからです。

KC: ではあなたが"彼ら"というとき、誰について話していますか?

DC: ETたちです

KC:ではあなたは異なるグループについての異なる詳細を持っていますか? なぜならあなたはたしか…

DC: 彼らは大勢大勢大勢います。
しかしこのことは人がいつも奇妙に思うことですが… あなたの聴衆は受け入れるでしょう。(笑)私が通常のUFOアブダクションシーンを始めたときに、彼らは円盤に乗っていて、すべてが…彼らはいつもこの恐怖に満ちていました。

私は最も深い可能な限りのトランスで作業し、それは夢遊レベルといわれるものです。多くのほかの調査人たちとヒプノセラピストたちは光のレベルで作業します。光のレベルでは、あなたはまだ恐怖を持ち、感情が経験に含まれます。

しかし私の方法は意識マインドを絵の中からくみあわせます。私達は深いレベルに入り、あなたは本当の答えを手を見出せます。そのレベルにあると、彼らは感情や痛みなどを全て経験しません。

ここから出来事が奇� �になり始めました。なぜなら(笑)私が人と話していると、私は彼らの深いレベルに行き、彼らは泣く事もありますが、彼らも何が起きているのかわからないのです。そして突然落ち着き、話せるようになります。そして他の声が出て来るのです。

そして最初は、少し機械的な声がやってきて、(ロボット口調で)言いました:私達はスキャンしています。

大丈夫です:オッケーです。何がここで起きているの?(笑)あなたは波動を自分の体から感じます。

すると彼らは(ロボットトーンで)言います:わかりました。彼女です。私達が話すことになっているのは彼女です。

そして彼らは言いました:私達は誰にでも情報を与えるようになっていはいません。それを使う人に与えるのです。

そして次に彼らは言� ��ました:あなたは何を知りたいのですか?
あなたは私に質問しません:あなたは何を知りたいのですか?(笑)なぜなら私はすべて知りたいからです。

KC: ええ

DC: そこで私は質問をし始めました。それは円盤のETでした。彼らは人に作業をしている間に私の質問に答えていたのです。私は彼らが何をしているのかを知りたかったのです。なぜ彼らがそれをやっているのかを。

それから私は彼らについて知りたかったのです。私は彼らの人生について知りたかった。円盤に住んでいるのか?彼らが住んでいる惑星はどんな所なのか?私は円盤がどうやってパワーを得るのかを知りたかった。すべて知りたかった。どうやって…食べるのか?出産はどうやってするのか?

KC: あなたは今どのグループについて話していますか?

DC: 彼らには名前はありません

KC: はい。 彼らが言わなかったのですか?

DC: 彼らには名前がないのです

KC: 私達が知り限り…例えば例を挙げると、ノルディクスとか、普通のカテゴリとして、グレイとか、そういうのがあります。レプティリアンもいます。こういうのは得ましたか?

DC: 私は全ての種とコンタクトを取りました。しかし彼らに質問をすると、彼らはこう言います:どこから来ていますか? 彼らはいいます:着たところの名前を持ちません。人間は物事にラベルをつけなければなりません。

KC: ほう

DC: あなたが必要ならば、ラベルをあげましょう。

しかし彼らは言いました:もし外にある惑星のどこから来たかというと、北極星の北です。しかしあなたはわからないでしょう。あなたの星座の本には載っていないからです。

KC: なるほどね

DC: でも彼らは惑星からは来ていません。彼らは他の次元から来ていて、銀河よりもずーっと遠い場所です。なぜなら彼らは次元を通してやってくるのです。

KC: はい

DC: 彼らは言いました:私達がどこから来たと教えたからといってあなたに何も良い事はありません。円盤は種類が沢山沢山あります。ちょうどスタートレックのように。

KC: はい

DC: 私はリトルグレイとの経験があります。彼らがやってくるとき---最初にやってきたやつの話ですが---彼らはロボットでした。彼らは仕事のために作られた存在でした。

KC: はい。あなたは彼らがハイブリッドの種を作っていると感じますか?

DC: ひとつを建造する…

KC: ひとつを創造する

DC: ええ、彼らは…みんなプログラムの一部に沿っているのです。プログラムは今終わっていてすでに終了しています。
KC: Okay.

DC: 彼らはすでに必要なものは蓄積しました。しかしリトルグレイは別な話し方をしました。そしてあなたは誰にでも話していないのをわかっていますよね。あなたは本当に談話できる人です。なぜなら彼らはロボティックなサウンドだったからです。

しかし彼らは後になって話しました: 私達はあなたに最初に示さねばなりませんでした。あなたがどんな音がするのか、わかり、他の存在を識別できるように。

一人はとても美しい女性がやってきて、沢山の情報を与えてくれました。彼女は私に対して沢山の反応をしてくれました。(音声なし)あなたが呼ぶノルディックなのかは私にはわかりません。彼女は金褐色の髪でした。

2012年4月21日土曜日

FAQ 変換器|ソリューション|株式会社 東京測器研究所


変換器関連 FAQ

変換器
  1. 変換器のケーブルの接続について
  2. 校正係数の設定の方法について
  3. 圧縮型荷重計の出力について
  4. ロードセルに荷重を掛けたときの変形はどれくらいですか
  5. ロードセルの応答周波数はどのくらいですか
  6. KM型ひずみ計のデータの補正方法について
  7. 舗装体用のひずみ計について教えてください
  8. 鉄筋の重ね継手のラップ長について
  9. 圧力計の応答周波数はどのくらいですか
  10. フランジ型トルク計の極性を教えてください

変換器関連 Answer

変換器
  1. 変換器のケーブルの接続について
    A.

2012年4月19日木曜日

DC Labo:加速化過酸化水素とは?


加速化過酸化水素とは?

【AHP】とは?

【AHP】とは、加速化過酸化水素のことで、英語ではAccelerated Hydrogen Peroxideと記します。この頭文字をとり、【AHP】と呼ばれています。
【AHP】は、Virox社が保有する特許で守られた技術により製造され、世界的には以下のロゴで知られています。

【AHP】は医療分野(医歯獣)や食品衛生管理分野、さまざまな施設の衛生管理などに幅広く使用されており、【アクセル】という高レベル洗浄消毒剤として世界中で使用されています。

【AHP】の成分は?

【AHP】は、低濃度の過酸化水素の洗浄・消毒能を劇的に向上させる成分(一般的に使用されており安全な物質)と過酸化水素を適切な割合でブレンドされています。これは特許で守られた技術です。

【AHP】は過酸化水素、界面活性剤・湿潤剤(液体の表面張力を減少させてより広がりやすく、浸透しやすくするために配合)、キレート剤(水に含まれる金属やミネラルを減らすために配合)よりできており、これら配合物はすべてEPA(アメリカ合衆国環境保護庁)、カナダ保健省、FDAにより安全性が公表されています。

【AHP】の効果と信頼性

2012年4月18日水曜日

施設の情報 - NPO法人千葉県障害者就労事業振興センター



■地域の施設をご案内

・「掲載施設募集中」

・圏域ごとに、お申込受付順に掲載しています。

 このページでは、千葉県内各地の障害者福祉施設をご紹介しています。

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2012年4月16日月曜日

ディレールメントの自己および同僚評価|人事コラム|株式会社JEXS(ジェクス)


  優秀な人材が実際の職務において成功するとは限らない。そのことは我々が日常的に気づいているところである。にもかかわらず、一般に「知的な能力が高い人はしっかりと自己認知もできる、分別があり、弁えている」 と考えられており、それによって自分の行動を適宜振り返り、良識と節度のある行動/態度を形成していくと考えられてきた。今日でも高学歴が職務成功や人柄を保証するという観念は人々に多く共有化されている。

  第一次世界大戦の頃、米国では徴兵の際、いわゆるIQテストが開発実施されたが、これは当初、兵士の配属に役立ったという。つまり、IQが高いか低いかによって、配属先を決めると、非常に少ない手間で効果的な配属決定が成功したのである。例えば、低い者を二等兵にし、高い者を曹長や上等兵、下士官にした。今日でもなお、知的な能力は職務成功に寄与することが人材適性観の基調となっているようだ。ゆえに大手企業は銘柄大学出身者を幹部候補生扱いしてきた。そのプロセスには自己認知やポテンシャル� ��関する能力が関わっていると「常識」的に考えられている。しかし、成果主義の導入など真に本人の実績を見つめる流れの中で、銘柄大学出身だからというだけでキャリアを保障し、手厚い処遇で抱え続けることは時流に合わなくなってきた。その背景には90年前後に起こったバブル採用がある。この世代を適切に処遇するためには入社年次や学歴で決める従来のやり方は無理が生じてきたのである。

  IQを重視しないことは今日の時代背景の変化なのか、ゴールマン(Goleman,Daniel)のEQ概念など異なる見方が提示されてきた。つまり、IQの非常に高い人は職務成功を遂げておらず、平均かやや高い人がむしろ着実な職務成功を勝ち得ているというのである 。このような知見はもともとマクレランド(McClelland,D.C.)のコンピテンシー研究に由来するもので、活躍する外務情報員の成功要因を特性列挙すると、知識や一般知能ではなく、対人感受性や人間関係能力であることが明らかにされた 。ただ、EQ(emotional intelligence)のようにIQ以外のものすべてが重要だとしても、それによって個人特性と業績発揮行動との因果関係が明確化されたわけではなく、EQというコンセプト自体は下記に示す通り、網羅的であり、茫洋としたものといわざるを得ない。知的な能力が職務成功に寄与するという基本テーゼを否定することはある意味でジャーナリスティックな意味は持ったかもしれない。しかし、EQはIQ批判の単なるアンチテーゼに過ぎず、概念設定自体に無理がある。つまり、単にIQの高さでは成功しないことを強調する以上の意味はなく、潜在的変数である社会性や成熟性の欠如を示唆したに過ぎないからである。そこで、職務成功を阻む要因の因果連関についてさらに踏み込んだ考察をしなければならなくなってくる。

  職務キャリアで成功す� ��と予測されるに足る十分な資質特性 を兼ね備えた人材を「ハイポテンシャル人材」ということができよう。ハイポテンシャル人材、つまり高資質人材のすべてが職務キャリアにおいて成功するわけではない、とすると、いくつかの見方が成り立つだろう。つまり、「成功しなかった人材はそもそもハイポテンシャル度合いが低かった」という一次元的な発想である(仮説1)。こう考えると、ハイポテンシャル度合いのより高い人材を獲得するように探すことになるだろう。例えば、より高いIQを求めて奔走することになる。これに対して、「ハイポテンシャル人材というだけではハイパフォーマーになりえない」としてハイポテンシャル度合いで説明しきれない要因を別途に考えるという二次元的な発想がある(仮説2)。後者のアプローチのほうが現実的であろう。この� �プローチのひとつとしてディレールメントが最近、注目されるようになってきた。

2012年4月14日土曜日

ハワイの経済


ハワイ諸島に人々が移り住み始めたのは、5世紀から6世紀頃と言われています。
一時期、タヒチとハワイの間ではカヌーによる交易もありましたが、18世紀にジェームス・クック(キャプテン・クック)がハワイにやって来るまでの長い間、ハワイは他の国々との交流が無く、完全に孤立した島でした。

ジェームス・クックの船には沢山のハワイの人々が押し寄せました。その中に、後にハワイ最初の統一大王となる若き日のカメハメハがいました。
カメハメハはその後、西洋の最新式の兵器と近代的な戦法で次々と敵を倒し、1795年にハワイ王朝の樹立を宣言するのでした。

カメハメハが近代兵器を手に入れる見返りとして差し出したのが、ビャクダン(白檀)です。
当時、ハワイの山には沢山のビャクダンの木が生えていました。

2012年4月12日木曜日

三菱電機 採用情報 新卒採用 事業・技術 製作所・研究所 高周波光デバイス製作所


情報化社会の進展と、それに伴うインターネット上の情報量の急激な増加とともに、光ファイバー通信網は、通信幹線から一般家庭まで整備が進んでいる。増大する情報通信のトラフィック量に対応するためには、光ファイバー通信網に必要とされる様々なデバイスの高性能化も求められる。

2012年4月11日水曜日

家電リサイクルの流れ|東京都環境局 廃棄物と資源循環


Q1 販売店などが引き取った使用済み家電は、どこに運搬されるのですか。
A1 メーカーが、使用済みの自社製品(家電4品目)を引き取るための拠点を全国各地に設けるので、ここに販売店が運搬することになります。この拠点は「指定引取場所」といい、所在地は公表されています。

Q2 指定引取場所はどこにあるのですか。